ストレージ プールを設定、使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。
すべてのストレージ プールのガイドライン
- StorageGRIDには、デフォルトのサイトである[All Sites]および[All Storage Nodes]ストレージ グレードを使用する、All Storage Nodesという名前のデフォルトのストレージ プールが含まれています。このストレージ プールは新しいデータセンター サイトを追加するたびに自動的に更新されるため、このストレージ プールまたはデフォルトのサイトである[All Sites]を使用する場合はレプリケート コピーとイレイジャー コーディング コピーのガイドラインを確認してください。
- ストレージ プールの設定は可能なかぎりシンプルにします。必要以上に多くのストレージ プールを作成しないでください。
- できるだけ多くのノードを含むストレージ プールを作成します。ストレージ プールには2つ以上のノードを含める必要があります。ノードが不十分なストレージ プールでは、そのノードが使用できなくなった場合に、ILMバックログが発生する可能性があります。
- 重複する(同一のノードで構成される)ストレージ プールを作成または使用することは避けてください。ストレージ プールが重複していると、オブジェクト データの複数のコピーが同じノードに保存される可能性があります。
レプリケート コピーに使用するストレージ プールのガイドライン
- StorageGRIDシステムに複数のデータセンター サイトが含まれている場合は、デフォルトのストレージ プールである[All Storage Nodes]またはデフォルトのサイトである[All Sites]を含むストレージ プールを使用するのではなく、サイトごとにストレージ プールを作成することを検討してください。作成したストレージ プールをルールの配置手順に指定することで、サイトでのレプリケート コピーの損失から保護できます。
イレイジャー コーディングされたコピーに使用するストレージ プールのガイドライン
- イレイジャー コーディング データ用にアーカイブ ノードを使用することはできません。
- ストレージ プールに含まれるストレージ ノードとサイトの数によって、利用できるイレイジャー コーディング スキームが決まります。2つのサイトを含むストレージ プールではイレイジャー コーディング スキームを使用できません。
- イレイジャー コーディング コピーを作成する場合は、新しいストレージ プールを作成して、サイトを手動で追加します。デフォルトのストレージ プール[All Storage Nodes]、またはデフォルトのサイト[All Sites]を含むストレージ プールを使用しないでください。これは、新しいサイトが追加されたときにイレイジャー コーディング スキームが無効にならないようにするためです。たとえば、既存のサイトが1つあってAll Storage Nodesストレージ プールを使用している場合、2番目のサイトを追加するとイレイジャー コーディング プロファイルが無効になります。
- 高スループットが必要な場合、サイト間のネットワーク レイテンシが100ミリ秒を超える状況では、複数のサイトを含むストレージ プールを作成することは推奨されません。レイテンシが上昇するとTCPネットワークのスループットが低下するため、StorageGRIDがオブジェクト フラグメントを作成、配置、読み出す速度は大幅に低下します。スループットの低下は、達成可能なオブジェクトの最大取り込み / 読み出し速度に影響し(取り込み動作として[Strict]または[Balanced]が選択されている場合)、ILMキューのバックログを引き起こす可能性があります(取り込み動作として[Dual commit]が選択されている場合)。
- 可能であれば、選択するイレイジャー コーディング スキームに必要な最低数よりも多くのストレージ ノードをストレージ プールに含めてください。たとえば、6+3のイレイジャー コーディング スキームを使用する場合は、9個以上のストレージ ノードが必要です。ただし、サイトごとに1つ以上のストレージ ノードを追加することを推奨します。
- ストレージ ノードはサイト間にできるだけ均等に分散します。たとえば、6+3のイレイジャー コーディング スキームをサポートするには、3つのサイトにそれぞれ1つ以上のストレージ ノードを含むストレージ プールを設定します。
アーカイブされたコピーに使用するストレージ プールのガイドライン
- ストレージ ノードとアーカイブ ノードの両方を含むストレージ プールは作成できません。アーカイブされたコピーには、アーカイブ ノードのみを含むストレージ プールが必要です。
- アーカイブ ノードが含まれたストレージ プールを使用する場合は、ストレージ ノードが含まれたストレージ プール上に、1つ以上のレプリケート コピーまたはイレイジャー コーディング コピーを保存する必要もあります。
- グローバル準拠設定が有効になっており、準拠ILMルールを作成する場合は、アーカイブ ノードが含まれたストレージ プールを使用することはできません。「準拠のためのS3バケットおよびオブジェクトの管理」を参照してください。
- アーカイブ ノードのTarget Typeが「Cloud Tiering - Simple Storage Service (S3)」の場合、そのアーカイブ ノードは自身のストレージ プールに含まれている必要があります。「S3 APIの接続設定」を参照してください。