オブジェクト保持期間の決定方法

グリッド管理者と個々のテナント ユーザは、オブジェクトを格納する期間をStorageGRIDで指定することができます。通常、テナント ユーザが指定した保持手順は、グリッド管理者が指定した保持手順よりも優先されます。

テナント ユーザによるオブジェクト保持期間の制御方法

テナント ユーザは、主に次の3つの方法を使用してオブジェクトをStorageGRIDに格納する期間を制御できます。
  • グリッドでコンプライアンスが有効になっている場合、S3テナント ユーザはS3準拠バケットを作成できます。StorageGRIDは、準拠バケットの保持期間が終了するまでオブジェクトを格納します。保持期間が終了した時点でリーガル ホールドが有効な場合、StorageGRIDはリーガル ホールドが解除されるまでオブジェクトを引き続き格納します。
  • S3テナント ユーザは、Expirationアクションを指定するライフサイクル設定をバケットに追加できます。バケット ライフサイクルが存在する場合、StorageGRIDは、クライアントがオブジェクトを削除しないかぎり、Expirationアクションで指定された日付または日数が経過するまでオブジェクトを格納します。
  • S3またはSwiftクライアントは、オブジェクトの削除要求を実行できます。StorageGRIDは、オブジェクトを削除するか保持するかを決定する際に、常にS3バケット ライフサイクルまたはILMよりもクライアントの削除要求を優先します。

グリッド管理者によるオブジェクト保持期間の制御方法

グリッド管理者は、ILMの配置手順を使用してオブジェクトの格納期間を制御します。オブジェクトがILMルールに一致した場合、StorageGRIDはILMルールの最後の期間が経過するまでそのオブジェクトを格納します。配置手順に「forever(無期限)」が指定されている場合、オブジェクトは無期限に保持されます。

オブジェクトの保持期間を誰が制御するかに関係なく、格納するオブジェクト コピーのタイプ(レプリケートまたはイレイジャー コーディング)とコピーの配置先(ストレージ ノード、クラウド ストレージ プール、またはアーカイブ ノード)はILM設定によって制御されます。

S3バケット ライフサイクルとILMの相互作用

S3バケット ライフサイクルのExpirationアクションは、常にILM設定よりも優先されます。その結果、ILMのオブジェクト配置手順がすべて終了したあとも、オブジェクトがグリッドに保持されることがあります。

S3バケット ライフサイクル設定とILMの相互作用について、いくつかのケースを例に説明します。

例1:S3バケット ライフサイクルのオブジェクト保持期間がILMよりも長い

結果:

注:ILMよりもバケット ライフサイクルのオブジェクト保持期間の方が長い場合でも、格納するコピーの数とタイプを決定する際にStorageGRIDは引き続きILMの配置手順を使用します。この例では、366日目から730日目までの間、オブジェクトの2つのコピー、StorageGRIDに引き続き格納されます。

例2:S3バケット ライフサイクルのオブジェクト保持期間よりも短い

結果:

例3:クライアントによる削除がバケット ライフサイクルとILMよりも優先される

結果: