ステップ2 / 3:配置の定義

Create ILM Ruleウィザードのステップ2では、オブジェクトを格納する期間、コピーのタイプ(レプリケートまたはイレイジャー コーディング)、格納場所、およびコピーの数を指定する配置手順を定義します。

タスク概要

ILMルールには1つ以上の配置手順を含めることができます。各配置手順が1つの期間に適用されます。複数の手順を使用する場合は、期間が連続していて、少なくとも1つの手順が0日目に開始される必要があります。手順は無期限に、またはオブジェクト コピーが不要になるまで継続できます。

複数のタイプのコピーを作成する場合や、期間中に複数の場所を使用する場合は、各配置手順に複数の行を追加することができます。


Create ILM Ruleウィザードの2ページ目

手順

  1. [Reference Time]で、配置手順の開始時間の計算に使用する時間のタイプを選択します。
    オプション 説明
    Ingest Time オブジェクトが取り込まれた時間。
    Last Access Time オブジェクトが最後に読み出された(読み取られた、または表示された)時間。
    注:このオプションを使用するには、S3バケットまたはSwiftコンテナに対する最終アクセス時間の更新が有効になっている必要があります。
    Noncurrent Time 新しいバージョンが取り込まれて最新バージョンになったことが原因で、あるオブジェクト バージョンが最新でなくなった時間。
    注:[Noncurrent Time]は、バージョン管理が有効になっているバケット内のS3オブジェクトにのみ適用されます。

    このオプションを使用すると、最新でないオブジェクト バージョンをフィルタリングすることで、バージョン管理オブジェクトによるストレージへの影響を軽減できます。「例4:S3バージョン管理オブジェクトのILMルールとポリシー」を参照してください。

    User Defined Creation Time ユーザ定義のメタデータで指定された時間。
    注:準拠ルールを作成する際は、[Ingest Time]を選択する必要があります。
  2. [Placements]セクションで、最初の期間の開始時間と継続期間を選択します。
    たとえば、1年目(「365日の0日目」)にオブジェクトを格納する場所を指定できます。少なくとも1つの手順は0日目から開始される必要があります。
  3. 1つ以上のストレージ プールにレプリケート コピーを作成する場合は、次の手順を実行します。
    1. [Type]ドロップダウン リストから[replicated]を選択します。
    2. [Location]フィールドで、必要に応じて[Add Pool]をクリックします。次に、1つ以上のストレージ プールを選択します。
      複数のストレージ プールを指定する場合は、次の点に注意してください。
      • 複数のストレージ プールを指定してn個のコピーを作成する場合は、n個以上のプールを追加する必要があります。たとえば、3つのコピーを指定する場合は、ストレージ プールを3つ以上指定する必要があります。
      • コピーの数とストレージ プールの数が同じ場合は、オブジェクトのコピーが1つずつ各ストレージ プールに格納されます。
      • コピーの数がストレージ プールの数より少ない場合、プール間のディスク使用量のバランスを維持し、1つのコピーが1つのサイトだけに格納されるようにコピーが分散されます。
      • ストレージ プールが重複している(同じストレージ ノードを含んでいる)場合は、オブジェクトのすべてのコピーが1つのサイトにしか保存されない可能性があります。そのため、デフォルトのストレージ プール([All Storage Nodes])と別のストレージ プールを一緒に指定しないでください。

      複数のストレージ プールの配置手順
    3. 作成するコピーの数を選択します。
      注意:コピー数を1に変更すると、警告が表示されます。ある期間にレプリケート コピーを1つしか作成しないILMルールには、データが永続的に失われるリスクがあります。ある期間にオブジェクトのレプリケート コピーが1つしか存在しない場合、ストレージ ノードに障害または重大なエラーが発生すると、そのオブジェクトは失われます。また、アップグレードなどのメンテナンス作業中は、オブジェクトへのアクセスが一時的に失われます。
      Create ILM Ruleウィザードの2ページ目:コピー数1に関する警告
      これらのリスクを回避するには、次のうち1つ以上の手順を実行します。
      • 期間に対するコピー数を増やします。
      • プラス アイコン(白い背景に黒のプラス記号)または[Add]をクリックして、期間中に作成するコピーを追加します。次に、別のストレージ プールまたはクラウド ストレージ プールを選択します。
      • [Type]に[replicated]ではなく[erasure coded]を選択します。
      このルールですべての期間に対して複数のコピーを作成するようすでに定義されている場合は、この警告を無視してもかまいません。
      注:StorageGRIDが任意のストレージ ノードに格納できるレプリケート コピーは1つのオブジェクトにつき1つだけです。3つのストレージ ノードが含まれるグリッドに対してコピー数を4と選択した場合、作成されるコピーは3つだけ(各ストレージ ノードに1つ)です。
    4. 単一のストレージ プールを使用している場合は、一時的な場所を指定しないでください。
      注:一時的な場所は廃止され、今後のリリースで削除される予定です。
      • 一時的な場所を使用する既存のルールは、これまでと同様に機能します。
      • (ウィザードの次のページで)取り込み動作として[Strict]を選択した場合、一時的な場所は使用されません。
  4. オブジェクトをクラウド ストレージ プールに格納するには、次の手順を実行します。
    1. [Type]ドロップダウン リストから[replicated]を選択します。
    2. [Location]フィールドで、[All Storage Nodes]を削除して[Add Pool]をクリックします。次に、クラウド ストレージ プールを選択します。

      配置手順へのクラウド ストレージ プールの追加
      クラウド ストレージ プールを使用している場合は、次の要件に留意してください。
      • 1つのオブジェクトを一度に複数のクラウド ストレージ プールに格納することはできません。任意の期間に対して複数のクラウド ストレージ プールを選択すると、エラー メッセージが表示されます。
        ILMルール > クラウド ストレージ プールのエラー
      • 任意のクラウド ストレージ プールに格納できるコピーはオブジェクトにつき1つだけです。[Copies]を2以上に設定すると、エラー メッセージが表示されます。
        ILMルール:複数のコピーに関するクラウド ストレージ プールのエラー
      • StorageGRIDにあるオブジェクトをレプリケート コピーまたはイレイジャー コーディング コピーとして格納し、同時にクラウド ストレージ プールにもそのオブジェクトを格納できます。ただし、次の例に示すように、場所ごとに行を手順に追加して、必要なコピーの数とタイプを指定する必要があります。
        ILMルール > クラウド ストレージ プールとその他の場所
  5. イレイジャー コーディング コピーを作成する場合は、次の手順を実行します。
    1. [Type]ドロップダウン リストから[erasure coded]を選択します。
      コピーの数が「1」に変わります。
    2. 格納場所を選択します。
      イレイジャー コーディング コピーの格納場所は、ストレージ プール名とイレイジャー コーディング プロファイル名を組み合わせた名前で表示されます。


      ストレージ プールとイレイジャー コーディング プロファイルの名前

      注意:イレイジャー コーディング コピーを作成するルールをILMポリシーに追加する場合は、オブジェクト サイズでフィルタリングするルールが少なくとも1つポリシーに含まれている必要があります。イレイジャー コーディング コピーではフラグメントの管理でオーバーヘッドが発生するため、200KBより小さいオブジェクトはイレイジャー コーディングしないでください。
  6. 必要に応じて、異なる期間を追加するか、別の場所に追加のコピーを作成します。
    • プラス アイコンをクリックして、同じ期間に、追加のコピーを別の場所に作成します。
    • [Add]をクリックして、別の期間を配置手順に追加します。
      注:最後の期間が[forever]に設定されていないかぎり、最後の期間の終了時にオブジェクトは自動的に削除されます。
  7. [Refresh]をクリックして保持図を更新し、配置手順を確認します。
    図の中の各ラインは、オブジェクト コピーをいつどこに配置するかを示しています。コピーのタイプは次のどちらかのアイコンによって表されます。
    • レプリケート コピーのアイコン レプリケート コピー
    • イレイジャー コーディング コピーのアイコン イレイジャー コーディング コピー
    • クラウド ストレージ プール アイコン クラウド ストレージ プール コピー
    この例では、3つのレプリケート コピーが3つのストレージ プール(DC1、DC2、DC3)に1年間保存されます。その後、6+3イレイジャー コーディング スキームを使用して、イレイジャー コーディング コピーがさらに10年間保存されます。11年後、オブジェクトはStorageGRIDから削除されます。


    保持図

  8. [Next]をクリックします。
    Create ILM Ruleウィザードのステップ3が表示されます。[Define ingest behavior]ページでは、オブジェクトを取り込み時に保護する方法を選択します。