クラウド ストレージ プールを使用する状況

クラウド ストレージ プールは複数のユースケースで大きなメリットを提供します。

外部の場所へのStorageGRIDデータのバックアップ

クラウド ストレージ プールを使用して、StorageGRIDオブジェクトを外部の場所にバックアップできます。

StorageGRID内のコピーにアクセスできない場合は、クラウド ストレージ プール内のオブジェクト データを使用してクライアント要求を処理できます。ただし、クラウド ストレージ プール内のバックアップ オブジェクト コピーにアクセスするには、S3 POST Object restore要求を実行しなければならない場合があります。

クラウド ストレージ プール内のオブジェクト データを使用して、ストレージ ボリュームまたはストレージ ノードに障害が発生したためにStorageGRIDから失われたデータをリカバリすることもできます。オブジェクトのコピーがクラウド ストレージ プールにしか残っていない場合、StorageGRIDはオブジェクトを一時的にリストアして、リカバリされたストレージ ノードに新しいコピーを作成します。

バックアップ ソリューションを実装するには、次の手順を実行します。

  1. 単一のクラウド ストレージ プールを作成します。
  2. 複数のストレージ ノードにオブジェクト コピーを(レプリケート コピーまたはイレイジャー コーディング コピーとして)複数同時に格納し、クラウド ストレージ プールにオブジェクト コピーを1つ格納するILMルールを設定します。
  3. ルールをILMポリシーに追加します。次に、ポリシーをシミュレートしてアクティブ化します。

StorageGRIDから外部の場所へのデータの階層化

クラウド ストレージ プールを使用して、StorageGRIDシステムの外部にオブジェクトを格納できます。たとえば、アクセス頻度の低いオブジェクトを大量に保持する必要があるとします。クラウド ストレージ プールを使用してオブジェクトを低コストのストレージに階層化して、StorageGRIDのスペースを解放することができます。

階層化ソリューションを実装するには、次の手順を実行します。
  1. 単一のクラウド ストレージ プールを作成します。
  2. 使用頻度の低いオブジェクトをストレージ ノードからクラウド ストレージ プールに移動するILMルールを設定します。
  3. ルールをILMポリシーに追加します。次に、ポリシーをシミュレートしてアクティブ化します。

複数のクラウド エンドポイントの維持

複数のクラウドにオブジェクト データを階層化またはバックアップする場合は、複数のクラウド ストレージ プールを設定します。ILMルールのフィルタを使用して、各クラウド ストレージ プールに格納するオブジェクトを指定できます。たとえば、一部のテナントやバケットのオブジェクトをAWS S3 Glacierに格納し、その他のテナントやバケットのオブジェクトをAzure BLOBストレージに格納することができます。または、AWS S3 GlacierとAzure BLOBストレージ間でデータを移動することもできます。複数のクラウド ストレージ プールを使用する場合、あるオブジェクトを格納できるのは一度に1つのクラウド ストレージ プールのみです。

複数のクラウド エンドポイントを実装するには、次の手順を実行します。

  1. クラウド ストレージ プールを最大10個作成します。
  2. 適切なタイミングで適切なオブジェクト データを各クラウド ストレージ プールに格納するILMルールを設定します。たとえば、バケットAのオブジェクトをクラウド ストレージ プールAに格納し、バケットBのオブジェクトをクラウド ストレージ プールBに格納します。または、オブジェクトをしばらくの間クラウド ストレージ プールAに格納したあとで、クラウド ストレージ プールBに移動します。
  3. ルールをILMポリシーに追加します。次に、ポリシーをシミュレートしてアクティブ化します。