ストレージ ボリュームのウォーターマークとは

StorageGRIDでは、ストレージ ボリュームのウォーターマークを使用して、ストレージ ノードで使用可能なスペースの量を監視できます。ノードで使用可能なスペースの量が設定されたウォーターマークよりも少なくなると、ストレージ ノードを追加する必要があるかどうかを判断できるよう、アラームがトリガーされます。

ストレージ ボリュームのウォーターマークの現在の設定を表示するには、[Configuration] > [Storage Options] > [Overview]を選択します。


ウォーターマーク

次の図は、ボリュームを3つ含むストレージ ノードでの、3種類のストレージ ボリューム ウォーターマークの相対的な位置を示しています。各ストレージ ノード内で、StorageGRIDがオブジェクト メタデータ用にボリューム0のスペースをリザーブし、同じボリュームの残りのスペースはオブジェクト データに使用されます。他のすべてのボリュームはオブジェクト データ専用のボリュームです。オブジェクト データにはレプリケート コピーとイレイジャー コーディング フラグメントがあります。


ウォーターマークの図

ストレージ ボリューム ウォーターマークは、ストレージ ノード内の各ボリュームに必要な最小空きスペースを示すシステム全体のデフォルト値で、この値を超えるとStorageGRIDによってノードの読み取り / 書き込み動作が変更されたり、またはアラームがトリガーされたりします。StorageGRIDがこれらの操作を実行するには、すべてのボリュームがウォーターマークに達する必要があります。一部のボリュームに必要な最小値を超える空きスペースがある場合、アラームはトリガーされず、ノードの読み取り / 書き込み動作も変更されません。

Storage Volume Soft Read-Only Watermark(VHWM)

Storage Volume Soft Read-Only Watermarkは、オブジェクト データに使用可能なノードのスペースがフルに近づいていることを示す最初のウォーターマークです。このウォーターマークは、ノードが「ソフト読み取り専用モード」にならないためにストレージ ノード内の各ボリュームに必要な空きスペースの量を表します。ソフト読み取り専用モードでは、ストレージ ノードはStorageGRIDシステムの他の要素にサービスが読み取り専用であることをアドバタイズしますが、保留中の書き込み要求はすべて実行します。

各ボリュームの空きスペース量がこのウォーターマークを下回ると、Storage Status(SSTS)アラームがNoticeレベルでトリガーされ、ストレージ ノードはソフト読み取り専用モードに移行します。

たとえば、Storage Volume Soft Read-Only Watermarkがデフォルト値の10GBに設定されているとします。ストレージ ノード内の各ボリュームの空きスペースが10GB未満になると、SSTSアラームがNoticeレベルでトリガーされ、ストレージ ノードはソフト読み取り専用モードに移行します。

Storage Volume Hard Read-Only Watermark(VROM)

Storage Volume Hard Read-Only Watermarkは、オブジェクト データに使用可能なノードのスペースがフルに近づいていることを示す2つ目のウォーターマークです。このウォーターマークは、ノードが「ハード読み取り専用モード」にならないためにストレージ ノード内の各ボリュームに必要な空きスペースの量を表します。ハード読み取り専用モードでは、ストレージ ノードは読み取り専用となり、書き込み要求を受け付けません。

ストレージ ノード内のすべてのボリュームの空きスペース量がこのウォーターマークを下回ると、Storage Status(SSTS)アラームがMajorレベルでトリガーされ、ストレージ ノードはハード読み取り専用モードに移行します。

たとえば、Storage Volume Hard Read-Only Watermarkがデフォルト値の5GBに設定されているとします。ストレージ ノード内の各ストレージ ボリュームの空きスペースが5GB未満になると、SSTSアラームがMajorレベルでトリガーされ、ストレージ ノードはハード読み取り専用モードに移行します。

Storage Volume Hard Read-Only Watermarkの値は、Storage Volume Soft Read-Only Watermarkの値より小さくする必要があります。

Storage Volume Read-Write Watermark(VLWM)

Storage Volume Read-Write Watermarkは、読み取り専用モードに移行したストレージ ノードにのみ適用されます。このウォーターマークは、ストレージ ノードが再度読み取り / 書き込み可能になるタイミングを決定します。

たとえば、あるストレージ ノードがハード読み取り専用モードに移行したとします。Storage Volume Read-Write Watermarkが30GB(デフォルト)に設定されている場合、ノードが再度読み取り / 書き込み可能になるためには、ストレージ ノード内の各ストレージ ボリュームの空きスペースが5GBから30GBに増える必要があります。

Storage Volume Read-Write Watermarkの値は、Storage Volume Soft Read-Only Watermarkの値より大きくする必要があります。