StorageGRIDは、冗長性を確保し、オブジェクト メタデータを損失から保護するために、各サイトにオブジェクト メタデータのコピーを3つずつ保持します。この3つのコピーは、各ストレージ ノードのストレージ ボリューム0でメタデータ用にリザーブされたスペースを使用して、各サイトのすべてのストレージ ノードに負荷分散されます。
Metadata Reserved Space(CAWM)は、すべてのストレージ ノードのボリューム0でメタデータ用にリザーブされたデフォルト スペースを表すシステム全体の設定です。
Metadata Reserved Space(CAWM)の現在の設定を表示するには、
を選択します。
[Storage Options Overview]ページの[Storage Watermarks]テーブルには、すべてのストレージ ノードのMetadata Reserved Space(CAWM)設定が表示されます。ただし、特定の大容量または非本番環境のストレージ ノードでメタデータ用にリザーブされている実際のスペースは、表示されている値と違うことがあります。
ノードの実際のMetadata Reserved Spaceは、ストレージ ノード上のRAMの容量とボリューム0のサイズによって決まります。
次の条件をすべて満たす場合、ストレージ ノードでメタデータ用にリザーブされている実際のスペースはMetadata Reserved Space設定と同じです。
次の条件をすべて満たす場合、ストレージ ノードでメタデータ用にリザーブされている実際のスペースは4TBに増えます。
ボリューム0が500GB未満(非本番環境で使用)の場合、Metadata Reserved Space設定は無視されます。この場合、StorageGRIDはボリュームの10%をメタデータ用にリザーブします。
各ノードのMetadata Reserved Spaceは、オブジェクト メタデータに使用できるスペース(Metadata Allowed Space、CEMS)と、コンパクションや修復などの重要なデータベース処理のスペースに分割されます。Metadata Allowed Space(CEMS)の値はMetadata Reserved Space(CAWM)設定に基づき、全体的なオブジェクト容量を決定します。
ノードのMetadata Allowed Spaceは、ストレージ ボリューム0のサイズ、ノード上のRAMの容量、およびノードでメタデータ用にリザーブされている実際のスペースによって制御されます。
各ストレージ ノードのオブジェクト メタデータ容量の詳細については、監視とトラブルシューティングの手順を参照してください。
ボリューム0のサイズ | RAMの容量 | Metadata Reserved Space(CAWM)設定 | メタデータ用にリザーブされている実際のスペース | CEMSの値 |
---|---|---|---|---|
500GB未満 | 該当なし | 該当なし | ボリューム0の10% | ボリューム0の6% |
500GB超 | 128GB未満 | 3TB(デフォルト) | 3TB | 1.32TB |
500GB超 | 128GB超 | 3TB(デフォルト) | 4TB | 1.98TB |
500GB超 | 該当なし | 4TB未満(デフォルト以外) | CAWMまたはボリューム0のサイズのいずれか小さい方 | メタデータ用にリザーブされているスペースの60%(最大1.32TB) |
500GB超 | 128GB超 | 4TB超(デフォルト以外) | CAWMまたはボリューム0のサイズのいずれか小さい方 | メタデータ用にリザーブされているスペースの60%(最大1.98TB) |