高度なフィルタを使用すると、オブジェクトのメタデータに基づいて特定のオブジェクトにのみ適用するILMルールを作成できます。ルールに対して高度なフィルタを設定するには、照合するメタデータのタイプを選択し、演算子を選択して、メタデータ値を指定します。オブジェクトが評価されると、高度なフィルタに一致するメタデータを含むオブジェクトにのみILMルールが適用されます。
次の表は、高度なフィルタで指定できるメタデータ タイプ、各タイプのメタデータに使用できる演算子、および想定されるメタデータ値を示しています。
メタデータ タイプ | サポートされる演算子 | メタデータ値 | オブジェクト タイプ | |
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S3 | Swift | |||
取り込み時間(マイクロ秒) |
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オブジェクトが取り込まれた時刻と日付。Unixエポックからのマイクロ秒数です。 この値の計算方法の詳細については、「ILMルールでの取り込み時間または最終アクセス時間の使用」を参照してください。 |
○ | ○ |
キー |
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一意のS3 / Swiftオブジェクト キーのすべてまたは一部。 たとえば、.txtで終わるオブジェクトやtest-object/で始まるオブジェクトを照合できます。 |
○ | ○ |
最終アクセス時間(マイクロ秒) |
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オブジェクトが最後に読み出された(読み取られた、または表示された)時刻と日付。Unixエポックからのマイクロ秒数です。 この値の計算方法の詳細については、「ILMルールでの取り込み時間または最終アクセス時間の使用」を参照してください。
注:高度なフィルタとして最終アクセス時間を使用する場合は、S3バケットまたはSwiftコンテナに対して[Last Access Time Updates]を有効にする必要があります。
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○ | ○ |
場所の制約(S3のみ) |
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S3バケットが作成されたリージョン。 を使用して、表示されるリージョンを定義します。注:値us-east-1は、us-east-1リージョンで作成されたバケット内のオブジェクト、およびリージョンが指定されていないバケット内のオブジェクトに一致します。
詳細については、「リージョンの設定」を参照してください。 |
○ | × |
オブジェクト サイズ(MB) |
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オブジェクトのサイズ(MB単位)。 1MBより小さいオブジェクト サイズでフィルタリングするには、10進値を入力します。たとえば、200KB以下のオブジェクトにイレイジャー コーディングが使用されないようにするルールの場合は、高度なフィルタとして「0.2」(200KB)と入力します。
注:ブラウザのタイプとロケールの設定によって、小数点としてピリオドまたはカンマを使用する必要があるかどうかが制御されます。
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○ | ○ |
ユーザ メタデータ |
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キーと値のペア。[User Metadata Name]はキー、[User Metadata Value]は値です。 たとえば、color=blueというユーザ メタデータを含むオブジェクトでフィルタリングするには、[User Metadata Name]にcolor、演算子にequals、[User Metadata Value]にblueを指定します。 注:ユーザ メタデータの名前では大文字と小文字が区別されませんが、値では大文字と小文字が区別されます。
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○ | ○ |
オブジェクト タグ(S3のみ) |
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キーと値のペア。[Object Tag Name]はキー、[Object Tag Value]は値です。 たとえば、Image=Trueというオブジェクト タグを含むオブジェクトでフィルタリングするには、[Object Tag Name]にImage、演算子にequals、[Object Tag Value]にTrueを指定します。 注:オブジェクト タグ名とオブジェクト タグ値では大文字と小文字が区別されます。これらの項目は、オブジェクトに対して定義されたとおりに正確に入力する必要があります。
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○ | × |
複数のエントリを使用すると、一致させるオブジェクトを正確に制御できます。次の例では、camera_typeユーザ メタデータの値がBrand AまたはBrand Bのオブジェクトにルールが適用されます。ただし、ルールは10MBより小さいBrand Bのオブジェクトにのみ適用されます。