拡張の実施

拡張を実施すると、新しいグリッド ノードが既存のStorageGRID環境に追加されます。

開始する前に

タスク概要

拡張に次の手順で実施します。
  1. 新しいグリッド ノードと新しいサイトのどちらを追加するかを指定し、追加するグリッド ノードを承認して、拡張を設定します。
  2. 拡張を開始します。
  3. 拡張プロセスの実行中に、新しいリカバリ パッケージ ファイルをダウンロードします。
  4. グリッド設定タスクのステータスを監視します。このタスクは自動的に実行されます。タスクの内容は、追加するグリッド ノードのタイプおよび新しいサイトが追加されるかどうかによって異なります。
    注意:大規模なグリッドにおいては、一部のタスクの実行にかなりの時間がかかることがあります。たとえば、新しいストレージ ノードへのCassandraのストリーミングは、Cassandraデータベースが空に近い状態であれば数分程度で完了します。ただし、Cassandraデータベースに大量のオブジェクト メタデータが含まれている場合は、数時間以上かかることがあります。「Starting Cassandra and streaming data」ステージの実行に表示される「streamed」(%)から、Cassandraのストリーミング処理の進捗状況を特定できます。

手順

  1. [Maintenance] > [Expansion]を選択します。
    [Grid Expansion]ページが表示されます。[Pending Nodes]セクションには、追加可能な状態のすべてのノードが表示されます。


    [Grid Expansion]ページのスクリーンショット

  2. [Configure Expansion]をクリックします。
    [Site Selection]ダイアログ ボックスが表示されます。


    [Site Selection]ダイアログ

  3. 開始する拡張のタイプを選択します。
    • 新しいサイトを追加する場合は、[New]を選択し、新しいサイトの名前を入力します。
    • 既存のサイトにグリッド ノードを追加する場合は、[Existing]を選択します。
  4. [Save]をクリックします。
  5. [Pending Nodes]リストに、導入したグリッド ノードがすべて表示されていることを確認します。
    必要に応じて、ノードの[Grid Network MAC Address]にカーソルを合わせると、そのノードの詳細が表示されます。


    グリッド ノードの詳細のスクリーンショット

    注:表示されないグリッド ノードがある場合は、そのノードが正常に導入されたかどうかを確認します。
  6. 保留中のノードのリストで、この拡張用のグリッド ノードを承認します。
    1. 承認する最初の保留中のグリッド ノードの横にあるラジオ ボタンを選択します。
    2. [Approve]をクリックします。

      グリッド ノードの設定フォームが表示されます。


      グリッド ノードの設定フォーム

    3. 必要に応じて、一般設定を変更します。
      • Site:グリッド ノードが関連付けられるサイトの名前。新しいサイトを追加する場合は、すべてのノードが新しいサイトに追加されます。
      • Name:ノードに割り当てられるホスト名であり、Grid Managerに表示される名前。
      • NTP Role:グリッド ノードのネットワーク タイム プロトコル(NTP)ロール。選択可能なオプションは、[Automatic][Primary][Client]です。[Automatic]を選択すると、管理ノード、ADCサービスを使用するストレージ ノード、ゲートウェイ ノード、および非静的IPアドレスが設定されたグリッド ノードにプライマリ ロールが割り当てられます。他のすべてのグリッド ノードにはクライアント ロールが割り当てられます。
        注:Primary NTPロールは、各サイトで少なくとも2つのノードに割り当ててください。これにより、外部タイミング ソースへのシステム アクセスの冗長性が確保されます。
      • ADC Service(ストレージ ノードのみ):このストレージ ノードでAdministrative Domain Controller(ADC)サービスを実行するかどうかを指定します。ADCサービスは、グリッド サービスの場所と可用性を追跡します。各サイトで少なくとも3つのストレージ ノードにADCサービスが含まれている必要があります。導入後のノードにADCサービスを追加することはできません。
        • ストレージ ノードを交換するためにこのノードを追加していて、交換するノードにADCサービスが含まれている場合は、[Yes]を選択します。ADCサービスの数が足りなくなるとストレージ ノードの運用を停止できません。[Yes]を選択すると、古いサービスが削除される前に新しいADCサービスが使用可能になります。
        • それ以外の場合は[Automatic]を選択して、このノードにADCサービスが必要かどうかをシステムで自動的に判断します。

        リカバリとメンテナンスの手順のADCクォーラムに関する情報を参照してください。

    4. 必要に応じて、グリッド ネットワーク、管理ネットワーク、およびクライアント ネットワークの設定を変更します。
      • IPv4 Address (CIDR):ネットワーク インターフェイスのCIDRネットワーク アドレス。例:172.16.10.100/24
      • Gateway:グリッド ノードのデフォルト ゲートウェイ。例:172.16.10.1
      • Subnets (CIDR):管理ネットワーク用の1つ以上のサブネットワーク。
    5. [Save]をクリックします。
      承認したグリッド ノードが[Approved Nodes]リストに移動します。


      [Approved Nodes]のスクリーンショット

      • 承認したグリッド ノードのプロパティを変更するには、ノードのラジオ ボタンを選択し、[Edit]をクリックします。
      • 承認したグリッド ノードを[Pending Nodes]リストに戻すには、ノードのラジオ ボタンを選択し、[Reset]をクリックします。
      • 承認したグリッド ノードを完全に削除するには、ノードの電源をオフにします。次に、ノードのラジオ ボタンを選択し、[Remove]をクリックします。
    6. 承認する保留中のグリッド ノードごとに、上記の手順を繰り返します。
      注:可能であれば、保留中のグリッド ノードをすべて承認し、1回の拡張を実施してください。小規模な拡張を複数回実施すると、さらに時間がかかります。
  7. すべてのグリッド ノードを承認したら、[Provisioning Passphrase]を入力して[Expand]をクリックします。
    数分後にページが更新され、拡張手順のステータスが表示されます。個々のグリッド ノードに影響するタスクが進行中の場合、[Grid Node Status]セクションには各グリッド ノードの現在のステータスが表示されます。
    注:StorageGRIDアプライアンス インストーラは、アプライアンスのインストール ステージ3からステージ4(Finalize Installation)へと進みます。ステージ4が完了すると、コントローラがリブートします。


    この図には説明が付随しています。

    注:サイトの拡張には、新しいサイト用のCassandraを設定するための追加タスクが含まれます。
  8. [Download Recovery Package]リンクが表示されたら、すぐにリカバリ パッケージ ファイルをダウンロードします。
    StorageGRIDシステムでグリッド トポロジを変更した場合は、できるだけ早くリカバリ パッケージ ファイルの最新コピーをダウンロードする必要があります。リカバリ パッケージ ファイルは、障害が発生した場合にシステムを復元するために使用できます。
    1. ダウンロード リンクをクリックします。
    2. プロビジョニング パスフレーズを入力し、[Start Download]をクリックします。
    3. ダウンロードが完了したら、.zipファイルを開き、gpt-backupディレクトリと*_SAID.zipファイルが含まれていることを確認します。次に、*_SAID.zipファイルを展開し、/GID*_REV*ディレクトリに移動して、passwords.txtファイルを開けることを確認します。
    4. ダウンロードしたリカバリ パッケージ ファイル(.zip)を、2箇所の安全な場所にコピーします。
      注意:リカバリ パッケージ ファイルにはStorageGRIDシステムからデータを取得するための暗号キーとパスワードが含まれているため、安全に保管する必要があります。
  9. ストレージ ノードを追加している場合は、ステータス メッセージに表示される割合を確認して、「Starting Cassandra and streaming data」ステージの進捗状況を監視します。

    [Grid Expansion] > [Starting Cassandra and streaming data]
    この割合は、使用可能なCassandraデータの合計量と、新しいノードに書き込み済みの量に基づいて、Cassandraのストリーミング処理の進捗状況から概算したものです。
    注意:ステップ4(Starting services on the new grid nodes)の実行中にストレージ ノードをリブートしないでください。特に既存のストレージ ノードに大量のオブジェクト メタデータが含まれている場合、追加するストレージ ノードごとに「Starting Cassandra and streaming data」ステージが完了するまでに数時間かかることがあります。
  10. すべてのタスクが完了し、[Configure Expansion]ボタンが再び表示されるまで、拡張処理の監視を続けます。

終了後の操作

追加したグリッド ノードのタイプによっては、追加の統合および設定手順を実行する必要があります。