グリッド ノードおよびサービス

StorageGRIDシステムの基本的なビルディング ブロックはグリッド ノードです。ノードはサービスを備えています。サービスは、グリッド ノードに一連の機能を提供するソフトウェア モジュールです。

StorageGRIDシステムは、次の4種類のグリッド ノードを使用します。
  • 管理ノード:システムの設定、監視、ロギングなどの管理サービスを提供します。Grid Managerにサインインすると、管理ノードに接続されます。各グリッドには、1つのプライマリ管理ノードが必要であり、冗長性を確保するために任意の数の非プライマリ管理ノードを追加できます。どの管理ノードにも接続が可能で、各管理ノードに表示されるStorageGRIDシステムのビューはほぼ同じです。ただし、メンテナンス手順はプライマリ管理ノードを使用して実行する必要があります。

    管理ノードを使用して、S3およびSwiftクライアント トラフィックの負荷を分散することもできます。

  • ストレージ ノード:オブジェクト データとメタデータを管理し、格納します。各StorageGRIDシステムには、少なくとも3つのストレージ ノードが必要です。サイトが複数ある場合は、StorageGRIDシステム内の各サイトにも3つのストレージ ノードが必要です。
  • ゲートウェイ ノード(オプション):クライアント アプリケーションがStorageGRIDへの接続に使用するロード バランシング インターフェイスを提供します。ロード バランサによってクライアントが最適なサイトの最適なストレージ ノードにシームレスに転送されるため、ノードあるいはサイト全体の障害が透過的に処理されます。ゲートウェイ ノードと管理ノードを組み合わせてロード バランシングを行うことも、サードパーティ製のHTTPロード バランサを実装することもできます。
  • アーカイブ ノード(オプション):オブジェクト データをテープにアーカイブするためのインターフェイスを提供します。

ソフトウェアベースのノード

ソフトウェアベースのグリッド ノードは、次の方法で導入できます。
  • VMware vSphere Web Clientで仮想マシン(VM)として導入
  • Linuxホスト上のDockerコンテナ内に導入。次のオペレーティング システムがサポートされます。
    • Red Hat Enterprise Linux
    • CentOS
    • Ubuntu
    • Debian

サポート対象バージョンの一覧については、NetApp Interoperability Matrix Toolを参照してください。

StorageGRIDアプライアンス ノード

StorageGRIDハードウェア アプライアンスは、StorageGRIDシステム専用に設計されています。一部のアプライアンスはストレージ ノードとして使用できます。その他のアプライアンスは、管理ノードまたはゲートウェイ ノードとして使用できます。アプライアンス ノードをソフトウェアベースのノードと組み合わせることができます。あるいは、外部のハイパーバイザー、ストレージ、コンピューティング ハードウェアに依存しない、専用のアプライアンスのみで構成されたグリッドを導入することもできます。

StorageGRIDアプライアンスには、次の4種類があります。
  • SG1000サービス アプライアンスは、プライマリ管理ノード、非プライマリ管理ノード、またはゲートウェイ ノードとして機能する1ラックユニット(1U)サーバです。
  • SG6000ストレージ アプライアンスは、1U SG6000-CNコンピューティング コントローラと2Uまたは4Uストレージ コントローラ シェルフを搭載し、ストレージ ノードとして機能します。SG6000には次の2つのモデルがあります。
    • SGF6024:ソリッド ステート ドライブ(SSD)24本と冗長ストレージ コントローラを搭載した2Uエンクロージャ。
    • SG6060:NL-SASドライブ58本、SSD2本、および冗長ストレージ コントローラを搭載した4Uエンクロージャ。各SG6060アプライアンスには、1台または2台の60ドライブ拡張シェルフを設置して、オブジェクト ストレージ専用のドライブを最大で178本提供できます。
  • SG5700ストレージ アプライアンスは、ストレージとコンピューティングを統合したプラットフォームであり、ストレージ ノードとして機能します。SG5700には次の2つのモデルがあります。
    • SG5712:NL-SASドライブ12本と統合ストレージ / コンピューティング コントローラを搭載した2Uエンクロージャ。
    • SG5760:NL-SASドライブ60本と統合ストレージ / コンピューティング コントローラを搭載した4Uエンクロージャ。
  • SG5600ストレージ アプライアンスは、ストレージとコンピューティングを統合したプラットフォームであり、ストレージ ノードとして機能します。SG5600には次の2つのモデルがあります。
    • SG5612:NL-SASドライブ12本と統合ストレージ / コンピューティング コントローラを搭載した2Uエンクロージャ。
    • SG5660:NL-SASドライブ60本と統合ストレージ / コンピューティング コントローラを搭載した4Uエンクロージャ。

詳細な仕様については、NetApp Hardware Universeを参照してください。

ノード サービス

各タイプのグリッド ノードは、それぞれに異なるソフトウェア サービスを実行して固有の機能を提供します。次の表は、各タイプのノードの主要なサービスの一覧です(すべてのノード サービスが含まれるわけではありません)。

注:ADCサービスやRSMサービスのように、通常は各サイトの3つのストレージ ノードにしか存在しないサービスもあります。
ノード タイプ サービス 主な機能
管理ノード Audit Management System(AMS) システム アクティビティを追跡します。
Configuration Management Node(CMN) システム全体の設定を管理します。プライマリ管理ノードのみ
管理アプリケーション プログラミング インターフェイス(mgmt-api) グリッド管理APIテナント管理APIからの要求を処理します。
ハイアベイラビリティ
注:このサービスはゲートウェイ ノードにも搭載されています。
管理ノードとゲートウェイ ノードのグループのハイアベイラビリティ仮想IPアドレスを管理します。
ロード バランサ
注:このサービスはゲートウェイ ノードにも搭載されています。
クライアントからストレージ ノードへのS3およびSwiftトラフィックのロード バランシングを提供します。
Network Management System(NMS) Grid Managerの機能を提供します。
Prometheus 指標を収集し、格納します。
ストレージ ノード アカウント(acct) テナント アカウントを管理します。
Administrative Domain Controller(ADC) トポロジとグリッド全体の構成を管理します。
Cassandra オブジェクト メタデータを格納し、保護します。
Data Mover(DMV) データをクラウド ストレージ プールに移動します。
Distributed Data Store(DDS) オブジェクト メタデータ ストレージを監視します。
ID(idnt) LDAPおよびActive Directoryから取得したユーザIDを統合します。
Local Distribution Router(LDR) オブジェクト ストレージ プロトコル要求を処理し、ディスク上のオブジェクト データを管理します。
Replicated State Machine(RSM) S3プラットフォーム サービス要求がそれぞれのエンドポイントに送信されるようにします。
ゲートウェイ ノード Connection Load Balancer(CLB) クライアントからストレージ ノードへのS3およびSwiftトラフィックのレイヤ3とレイヤ4のロード バランシングを実現します。従来のロード バランシング メカニズムです。
ハイアベイラビリティ
注:このサービスは管理ノードにも搭載されています。
管理ノードとゲートウェイ ノードのグループのハイアベイラビリティ仮想IPアドレスを管理します。
ロード バランサ
注:このサービスは管理ノードにも搭載されています。
クライアントからストレージ ノードへのS3およびSwiftトラフィックのレイヤ7のロード バランシングを実現します。これは推奨されるロード バランシング メカニズムです。
アーカイブ ノード Archive(ARC) 外部テープ ストレージ システムと通信を行います。
すべてのノード Server Status Monitor(SSM) オペレーティング システムと基盤のハードウェアを監視します。