ストレージ ノードへの直接接続、またはゲートウェイ ノード上の従来型CLBサービスへの直接接続を行う場合は、HTTP接続でトランザクションを継続的に実行する場合でも、アクティブHTTP接続の継続時間を10分までに制限することを推奨します。
接続を開いておく適切な最大継続時間は、接続を維持することで得られるメリットと内部システム リソースへの理想的な接続の割り当てとのバランスによって決まります。
ストレージ ノードまたは従来型CLBサービスへのクライアント接続でアクティブHTTP接続を制限するメリットは、次のとおりです。
CLBサービスを使用する場合にStorageGRIDシステム全体で負荷を最適に分散するには、TCP / IP接続を長時間維持しないようにすることが重要です。そのためには、それぞれのHTTP接続の継続時間をクライアント アプリケーションで追跡し、設定した時間が経過したらHTTP接続を閉じるように設定します。これにより、HTTP接続を再確立して負荷を再分散できます。
CLBサービスは、クライアント アプリケーションがHTTP接続を確立したときに、StorageGRIDシステム全体で負荷を分散します。時間の経過とともに負荷分散の要件が変わり、HTTP接続が最適な状態でなくなることがあります。クライアント アプリケーションでトランザクションごとに別のHTTP接続を確立すれば、システムによる負荷分散は最適になりますが、この場合、接続を維持することで得られるより大きなメリットを失うことになります。
メンテナンス手順の中には、実行中のすべてのHTTP接続が完了してからでないと開始されないものがあります。
ロード バランサ サービスへのクライアント接続では、接続時間を制限することで一部のメンテナンス手順をすぐに開始できます。クライアントの接続時間が制限されていない場合、アクティブ接続が自動的に終了するまでに数分かかることがあります。