S3 GET Object要求を使用して、S3バケットからオブジェクトを読み出すことができます。
StorageGRIDは、ユーザが定義したメタデータ内のエスケープされたUTF-8文字を解析も解釈もしません。ユーザ定義のメタデータにエスケープされたUTF-8文字が含まれているオブジェクトに対してGET要求を実行した場合、キーの名前または値に印刷不能文字が含まれていると、x-amz-missing-metaヘッダーが返されません。
次の要求ヘッダーはサポートされていません。指定した場合はXNotImplementedが返されます。
versionIdサブリソースが指定されていない場合、バージョン管理が有効になっているバケットでは、オブジェクトの最新バージョンが取得されます。オブジェクトの最新バージョンが削除マーカーの場合は、「Not Found」ステータスが返され、x-amz-delete-marker応答ヘッダーがtrueに設定されます。
オブジェクトがクラウド ストレージ プールに格納されている場合(StorageGRIDの管理手順を参照)、GET Object要求の動作はオブジェクトの状態によって異なります。詳細については、「HEAD Object」を参照してください。
オブジェクトの状態 | GET Objectの動作 |
---|---|
StorageGRIDに取り込まれているがまだILMによって評価されていない、または従来のストレージ プールに格納されているかイレイジャー コーディングを使用している | 200 OK オブジェクトのコピーが読み出されます。 |
クラウド ストレージ プール内にあるが、まだ読み出し不可能な状態に移行していない |
200 OK オブジェクトのコピーが読み出されます。 |
読み出し不可能な状態に移行済み |
403 Forbidden, InvalidObjectState POST Object restore要求を使用して、オブジェクトを読み出し可能な状態にリストアします。 |
読み出し不可能な状態からリストア中である |
403 Forbidden, InvalidObjectState POST Object restore要求が完了するまで待ちます。 |
クラウド ストレージ プールへのリストアが完了している |
200 OK オブジェクトのコピーが読み出されます。 |
マルチパート オブジェクトをアップロードした場合やStorageGRIDが大きなオブジェクトをセグメントに分割した場合、StorageGRIDはオブジェクトのパートまたはセグメントのサブセットをサンプリングしてクラウド ストレージ プール内のオブジェクトが使用可能かどうかを判断します。オブジェクトの一部のパートがすでに読み出し不可能な状態に移行されている場合やまだリストアされていない場合は、GET Object要求が誤って「200 OK」を返すことがあります。