Initiate Multipart Upload処理は、オブジェクトのマルチパート アップロードを開始し、アップロードIDを返します。
x-amz-storage-class要求ヘッダーがサポートされています。x-amz-storage-classで送信される値はStorageGRIDが取り込み時にオブジェクト データを保護する方法に影響し、StorageGRIDシステムに格納されるオブジェクトの永続的コピーの数(ILMで決定)には影響しません。
取り込まれたオブジェクトに一致するILMルールの取り込み動作がStrictオプションに指定されている場合、x-amz-storage-classヘッダーの値は無視されます。
x-amz-storage-classには次の値を使用できます。
Balanced:ILMルールでBalancedオプションが指定されていて、ルールで指定されたすべてのコピーをStorageGRIDがただちに作成できない場合、StorageGRIDは2つの中間コピーを別々のストレージ ノードに作成します。
ILMルールで指定されたすべてのオブジェクト コピーをStorageGRIDがただちに作成できる(同期配置)場合は、x-amz-storage-classヘッダーの値は無視されます。
オブジェクトに一致するILMルールが単一のレプリケート コピーを作成する場合は、REDUCED_REDUNDANCYオプションの使用を推奨します。REDUCED_REDUNDANCYを使用すると、取り込み処理のたびに追加のオブジェクト コピーを不必要に作成および削除する必要がなくなります。
それ以外の場合にREDUCED_REDUNDANCYオプションを使用することは推奨されません。REDUCED_REDUNDANCYを指定すると、取り込み中にオブジェクト データが失われるリスクが高まります。たとえば、最初にストレージ ノードにコピーが1つだけ格納されていて、ILM評価の前にこのノードで障害が発生した場合、データが失われる可能性があります。
REDUCED_REDUNDANCYの指定は、オブジェクトの初回取り込み時に作成されるコピー数のみに影響します。オブジェクトがアクティブなILMポリシーで評価される際に作成されるオブジェクトのコピー数には影響せず、StorageGRIDシステムでデータが格納されるときの冗長性レベルが低下することもありません。
次の要求ヘッダーがサポートされています。
x-amz-meta-name: value
x-amz-meta-creation-time: 1443399726creation-timeの値は、1970年1月1日を起点とした秒数として評価されます。
マルチパート オブジェクトをサーバ側の暗号化で暗号化するには、次の要求ヘッダーを使用します。SSEオプションとSSE-Cオプションを同時に指定することはできません。
次の要求ヘッダーはサポートされていません。指定した場合はXNotImplementedが返されます。
マルチパート アップロードは、アップロードの開始、アップロードのリストの表示、パートのアップロード、アップロードしたパートのアセンブル、およびアップロードの完了の個別の処理に分けられます。Complete Multipart Upload処理が実行されると、オブジェクトが作成されます(該当する場合はバージョン管理されます)。