HEAD Object

S3 HEAD Object要求を使用すると、オブジェクト自体を返さずにオブジェクトからメタデータを取得できます。オブジェクトがクラウド ストレージ プールに格納されている場合は、HEAD Objectを使用してオブジェクトの移行状態を特定できます。

ユーザ指定の暗号化キーによるサーバ側の暗号化(SSE-C)の要求ヘッダー

指定した一意のキーでオブジェクトが暗号化されている場合は、次の3つのヘッダーをすべて使用します。
  • x-amz-server-side-encryption-customer-algorithmAES256を指定します。
  • x-amz-server-side-encryption-customer-key:オブジェクトの暗号化キーを指定します。
  • x-amz-server-side-encryption-customer-key-MD5:オブジェクトの暗号化キーのMD5ダイジェストを指定します。
注意:指定した暗号化キーがどこかに格納されることはありません。暗号化キーを紛失すると、対応するオブジェクトが失われます。ユーザ指定のキーを使用してオブジェクト データを保護する場合は、事前に「サーバ側の暗号化の使用」に記載されている考慮事項を確認してください。

ユーザ メタデータ内のUTF-8文字

StorageGRIDは、ユーザが定義したメタデータ内のエスケープされたUTF-8文字を解析も解釈もしません。ユーザ定義メタデータにエスケープされたUTF-8文字が含まれているオブジェクトに対してHEAD要求を実行した場合、キーの名前または値に印刷不能文字が含まれていると、x-amz-missing-metaヘッダーが返されません。

サポートされない要求ヘッダー

次の要求ヘッダーはサポートされていません。指定した場合はXNotImplementedが返されます。

クラウド ストレージ プール オブジェクトの応答ヘッダー

オブジェクトがクラウド ストレージ プールに格納されている場合(StorageGRIDの管理手順を参照)、次の応答ヘッダーが返されます。
  • x-amz-storage-class: GLACIER
  • x-amz-restore

応答ヘッダーは、オブジェクトがクラウド ストレージ プールに移動され、読み出し不可能な状態に移行され(オプション)、リストアされるまでのオブジェクトの状態に関する情報を提供します。

オブジェクトの状態 HEAD Objectへの応答
StorageGRIDに取り込まれているがまだILMによって評価されていない、または従来のストレージ プールに格納されているかイレイジャー コーディングを使用している 200 OK

(特別な応答ヘッダーは返されません)

クラウド ストレージ プール内にあるが、まだ読み出し不可能な状態に移行していない

200 OK

x-amz-storage-class: GLACIER

x-amz-restore: ongoing-request="false", expiry-date="Sat, 23 July 20 2030 00:00:00 GMT"

expiry-dateの値は、オブジェクトが読み出し不可能な状態に移行されるまでは将来の日時に設定されます。移行の正確な時間は、StorageGRIDシステムでは制御されません。

オブジェクトが読み出し不可能な状態に移行したが、少なくとも1つのコピーがグリッドに存在する

200 OK

x-amz-storage-class: GLACIER

x-amz-restore: ongoing-request="false", expiry-date="Sat, 23 July 20 2030 00:00:00 GMT"

expiry-dateの値は将来の日時に設定されます。

注:グリッド上のコピーを取得できない場合(ストレージ ノードがダウンしている場合など)は、オブジェクトを読み出す前に、POST Object restore要求を実行してクラウド ストレージ プールからコピーをリストアする必要があります。

読み出し不可能な状態に移行していて、グリッドにコピーが存在しない

200 OK

x-amz-storage-class: GLACIER

読み出し不可能な状態からリストア中である

200 OK

x-amz-storage-class: GLACIER

x-amz-restore: ongoing-request="true"

クラウド ストレージ プールへのリストアが完了している

200 OK

x-amz-storage-class: GLACIER

x-amz-restore: ongoing-request="false", expiry-date="Sat, 23 July 20 2018 00:00:00 GMT"

expiry-dateは、クラウド ストレージ プール内のオブジェクトが読み出し不可能な状態に戻るタイミングを示します。

クラウド ストレージ プール内のマルチパート オブジェクトまたはセグメント化されたオブジェクト

マルチパート オブジェクトをアップロードした場合やStorageGRIDが大きなオブジェクトをセグメントに分割した場合、StorageGRIDはオブジェクトのパートまたはセグメントのサブセットをサンプリングしてクラウド ストレージ プール内のオブジェクトが使用可能かどうかを判断します。オブジェクトの一部のパートがすでに読み出し不可能な状態に移行されている場合やまだリストアされていない場合は、HEAD Object要求が誤って「x-amz-restore: ongoing-request="false"」を返すことがあります。

バージョン管理

versionIdサブリソースが指定されていない場合、バージョン管理が有効になっているバケットでは、オブジェクトの最新バージョンが取得されます。オブジェクトの最新バージョンが削除マーカーの場合は、「Not Found」ステータスが返され、x-amz-delete-marker応答ヘッダーがtrueに設定されます。