アラートとは

StorageGRID 11.3では、新しいアラート システムがプレビュー版として提供されています。このアラート システムは、従来のアラーム システムよりも使いやすく、強力な機能を備えています。ただし、このリリースでは引き続きアラーム システムが主要なシステムとして使用されます。

アラート システムの利点

アラート システムでは、StorageGRIDの運用中に発生する問題を、使いやすいインターフェイスを通じて検出し、評価し、解決することができます。StorageGRID 11.3リリースでプレビュー版として提供されているアラート システムには、アラーム システムに比べて次の大きなメリットがあります。
  • 新しいアラート システムはシステムの実際の問題を対象としています。従来のシステムのアラームとは異なり、新しいアラートは、無視しても安全なイベントではトリガーされず、すぐに対処が必要なイベントでトリガーされます。
  • 同じ種類の複数のアラートが1通のEメールにまとめられるため、通知の数が削減されます。また、[Alerts]ページでは同じ種類の複数のアラートが1つのグループとして表示されます。アラート グループを展開または縮小することで、個々のアラートの表示と非表示を切り替えることができます。たとえば、複数のノードから「Unable to communicate with node」アラートが報告された場合は、Eメールが1通だけ送信され、[Alerts]ページにそのアラートがグループとして表示されます。
  • [Alerts]ページには、現在発生している問題がわかりやすく表示されます。リストは、個々のアラートやアラート グループでソートできます。たとえば、すべてのアラートをノード / サイトでソートして、特定のノードに影響しているアラートを確認できます。あるいは、グループ内のアラートを時間でソートして、特定のアラートの最新のインスタンスを確認することもできます。
  • アラートには、問題の内容を迅速に理解できるように、わかりやすい名前と説明が使用されます。アラート通知には、影響を受けるノードとサイトの詳細、アラートの重大度、アラート ルールがトリガーされたタイミング、アラートに関連する指標の現在の値が記載されます。
  • アラート通知および[Alerts]ページのアラート リストには、アラートを解決するための推奨される対処方法が記載されます。こうした対処方法の多くには、StorageGRIDドキュメント センターへの直接リンクが付記されており、さらに詳しいトラブルシューティング手順を容易に見つけてアクセスできるようになっています。
  • あるアラートのいくつかの重大度の通知を一時的に停止する必要がある場合は、特定のアラート ルールを簡単に一定期間サイレント化することができます。アラート ルールは、グリッド全体、単一サイト、または単一ノードでサイレント化できます。この新しいサイレンス機能は、アラーム システムの確認機能よりも充実しています。
  • カスタムのアラート ルールは、StorageGRIDの属性システムを使用してカスタム アラームを作成する場合に比べて、はるかに簡単に作成でき、機能性も優れています。環境に応じた特定の条件を対象にカスタムのアラート ルールを作成して、独自の対処方法を提供できます。カスタム アラートの条件を定義するには、グリッド管理APIの[Metrics]セクションのPrometheus指標を使用して式を作成します。

StorageGRID 11.3でのアラームとアラートの比較

新しいアラート システムはStorageGRID 11.3リリースでプレビュー版として提供されていますが、現時点でまだその対象や機能に制限があります。たとえば、アラートはダッシュボードや[Nodes]ページには表示されず、StorageGRIDのログに記録されるイベントにもリンクされません。
注意:StorageGRID 11.3では、アラート システムはアラーム システムに取って代わるものではなく補助的な機能と考えてください。システムの問題を検出して解決する際には、アラーム システムを主要なツールとして使用する必要があります。

次の表に、StorageGRID 11.3でのアラーム システムとプレビュー版アラート システムの主な類似点と相違点を示します。StorageGRIDの今後のリリースではアラート数も増え、機能面も充実する予定です。

  アラーム アラート(プレビュー)

表示される場所

トリガーされたアラームは次の場所に表示されます。
  • ダッシュボード
  • [Nodes]ページ
  • グリッド トポロジ ツリー
[Alarms]メニューから現在と過去のアラームの詳細にアクセスすることもできます。

トリガーされたアラートは、[Alerts]ページ([Alarms] > [Alerts (preview)] > [Alerts])にのみ表示されます。

管理方法

[Alarms]を選択します。次に、メニューの[Alarms]セクションのオプションを使用します。

アラームの管理

[Alarms]を選択します。次に、メニューの[Alerts (Preview)]セクションのオプションを使用します。

アラートの管理(11.3ではプレビュー モード)

Eメール通知の管理方法

[Alarms]を選択します。次に、メニューの[Alarms]セクションで[Email Setup]を選択します。

注:[Support] > [AutoSupport]を選択し、[AutoSupport]メニューで[Email Server]を選択しても、同じ[Email Server]ページにアクセスできます。

アラームのEメール通知の設定

[Alarms]を選択します。次に、メニューの[Alerts (Preview)]セクションで[Notifications]を選択します。

注:アラームとアラートは別々のシステムであるため、アラームとAutoSupportの通知に使用されるEメール設定は、アラート通知には使用されません。すべての通知に同じメール サーバを使用できますが、アラート システムではまだSMTPサーバ認証(ユーザ名とパスワード)がサポートされていません。

アラート通知の管理

必要なユーザ グループ権限

  • Grid Managerにサインインできるユーザは、アラームを監視できます。
  • アラームを確認するには、Acknowledge Alarms権限が必要です。
  • グローバルなアラームとEメール通知を管理するには、Grid Topology Page Configuration権限とOther Grid Configuration権限の両方が必要です。

StorageGRID 11.3でプレビュー版のアラートと通知を表示し管理するには、Root Access権限が必要です。

通知を送信する管理ノード

1つの管理ノード(「優先送信者」)。

すべてのサイトのすべての管理ノード。

通知を停止する方法

トリガーされたアラームは、確認するか、またはグローバルまたはサービスやコンポーネント単位で無効にすることができます。

サイレンスを設定して、アラート通知を指定した期間停止できます。

各サイレンスは、あるアラート ルールの通知を1つ以上の重大度で停止します。アラート ルールは、グリッド全体、単一サイト、または単一ノードでサイレント化できます。

推奨される対処方法

StorageGRIDのドキュメントを参照する必要があります。

アラーム一覧

各アラート ルールに推奨される対処方法が含まれており、Eメール通知に記載されるほか、Grid Managerの[Alerts]ページに表示されます。

必要に応じて、StorageGRIDのドキュメントで追加情報を参照できます。

アラート一覧