StorageGRID 11.3へのアップグレードを計画する場合は、アップグレードにかかる時間に基づいてアップグレードのタイミングを検討する必要があります。また、アップグレードの各ステージ中に実行できる処理と実行できない処理についても把握しておく必要があります。
StorageGRIDのアップグレード完了までに必要な時間は、クライアントの負荷やハードウェアのパフォーマンスなどのさまざまな要因によって決まります。
アップグレードのステージ | 説明 | おおよその所要時間 | 各ステージの注意事項 |
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アップグレード前の検証 | グリッドの条件が検証されます。 | グリッド ノードあたり3分(検証エラーが報告されない場合) | アップグレードはまだ実行されません。このステップは、スケジュールされたアップグレードの前に必要に応じて実行できます。 |
プライマリ管理ノードのアップグレード | プライマリ管理ノードが停止されてアップグレードされ、再起動されます。 | 30分 | プライマリ管理ノードにはアクセスできません。 |
他のすべてのグリッド ノードのアップグレード | 他のすべてのグリッド ノードのソフトウェアが、ノードを承認した順番でアップグレードされます。システムの各ノードが一度に1つずつ数分間停止されます。 | ノードあたり15~45分(アプライアンス ストレージ ノードは最も時間がかかります) |
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Cassandraデータベースの更新 | ストレージ ノードのみ。アップグレード プロセスによってCassandraサービスが停止され、Cassandraデータベースの更新が不要であることが各ノードでチェックされ、サービスが再起動されます。 | ストレージ ノードあたり3分 | |
サービスの再開 | 一部のグリッド ノード サービスが再開されます。 該当するグリッド ノードの状態が「Administratively Down」と表示される場合があります。 |
ノードあたり15分 | |
最終手順の完了 | 新しいリリースへのアップグレードが完了します。 | 5分 | 最後のアップグレード手順が完了すると、次の処理が可能になります。
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630分(14×45分/ノード) +27分(9x3分/ストレージ ノード) +60分(管理ノードと最終ステップ) ----------------------------------------- 717分(12時間以内)