トラフィック分類ポリシーの管理

サービス品質(QoS)サービスを強化するために、トラフィック分類ポリシーを作成して、さまざまなタイプのネットワーク トラフィックを識別および監視できます。これらのポリシーは、トラフィックの制限と監視に役立ちます。

トラフィック分類ポリシーは、StorageGRIDのゲートウェイ ノードと管理ノードのロード バランサ サービスのエンドポイントに適用されます。トラフィック分類ポリシーを作成するには、ロード バランサ エンドポイントを作成しておく必要があります。

一致ルールとオプションの制限

各トラフィック分類ポリシーには、次の1つ以上のエンティティに関連するネットワーク トラフィックを識別する一致ルールが含まれています。
  • バケット
  • テナント
  • サブネット(クライアントを含むIPv4サブネット)
  • エンドポイント(ロード バランサ エンドポイント)
StorageGRIDは、ポリシーに含まれるルールに一致するトラフィックをルールの目的に応じて監視します。ポリシーのルールに一致するトラフィックは、そのポリシーに従って処理されます。反対に、指定したエンティティを除くすべてのトラフィックに一致するルールを設定することもできます。
必要に応じて、次のパラメータに基づいてポリシーに制限を設定できます。
  • Aggregate Bandwidth In
  • Aggregate Bandwidth Out
  • Concurrent Read Requests
  • Concurrent Write Requests
  • Per-Request Bandwidth In
  • Per-Request Bandwidth Out
  • Read Request Rate
  • Write Requests Rate
注: 総帯域幅または要求ごとの帯域幅を制限するポリシーを作成できます。ただし、StorageGRIDでは、両方のタイプの帯域幅を同時に制限することはできません。総帯域幅を制限すると、制限のないトラフィックのパフォーマンスも多少低下する可能性があります。

トラフィックの制限

トラフィック分類ポリシーを作成した場合、設定したルールおよび制限のタイプに応じてトラフィックが制限されます。総帯域幅または要求ごとの帯域幅の制限を設定すると、要求は設定した速度で送受信されます。StorageGRIDでは1つの速度しか適用できないため、制限タイプによって最も具体的に一致するポリシーが適用されます。他のすべての制限タイプについては、クライアント要求は250ミリ秒遅れで処理され、いずれかの一致するポリシー制限を超える要求は503 Slow Down応答を受信します。

Grid Managerでトラフィック チャートを表示して、ポリシーのトラフィックの制限が想定どおりに適用されていることを確認できます。

SLAでのトラフィック分類ポリシーの使用

トラフィック分類ポリシーを容量制限およびデータ保護とともに使用して、容量、データ保護、パフォーマンスの仕様を定義するサービスレベル契約(SLA)を適用できます。

トラフィック分類の制限は、ロード バランサごとに実装されます。トラフィックが複数のロード バランサに同時に分散される場合、合計最大速度は指定した速度制限の倍数になります。

次の例は、SLAの3つのティアを示しています。トラフィック分類ポリシーを作成して、SLAの各ティアのパフォーマンス目標を達成できます。

サービス レベル ティア 容量 データ保護 パフォーマンス コスト
Gold 1PBのストレージを許可 3コピーILMルール

25Kの要求/秒

5GB/秒(40Gbps)の帯域幅

$$$/月
Silver 250TBのストレージを許可 2コピーILMルール

10Kの要求/秒

1.25GB/秒(10Gbps)の帯域幅

$$/月
Bronze 100TBのストレージを許可 2コピーILMルール

5Kの要求/秒

1GB/秒(8Gbps)の帯域幅

$/月