ILMルールのフィルタとは

ILMルールを作成する際には、フィルタ条件を指定してルールを適用するオブジェクトを特定します。

フィルタ条件はシンプルにすることも複雑にすることもできます。

最もシンプルなケースは、フィルタ条件がルールに指定されない場合です。フィルタ条件のないルールはすべてのオブジェクトに適用されます。すべてのデータのストレージ要件が同じ場合にはそのようなルールが必要です。フィルタ条件のないルールは、ILMポリシーのデフォルト ルールにも適しています。デフォルト ルールは、他のルールのいずれのフィルタ条件も満たさないオブジェクトの格納手順を指定します。

基本的なフィルタ条件を使用すると、大規模なオブジェクト グループに異なるルールを適用できます。Create ILM Ruleウィザードの[Define Basics]ページの基本フィルタを使用して、特定のテナント アカウント、特定のS3バケットまたはSwiftコンテナ、あるいはその両方にルールを適用できます。

ILMウィザード:ステップ1 / 3

これらの基本フィルタを使用すると、多数のオブジェクトに異なるルールを簡単に適用できます。たとえば、会社の財務記録は規制要件を満たす方法で保存し、マーケティング部門のデータは日々の業務を円滑に進める方法で保存するケースが考えられます。この場合、部門ごとに別々のテナント アカウントを作成するか、またはデータを部門ごとに別々のS3バケットに分離したあとで、すべての財務記録に適用するルールを1つ作成し、すべてのマーケティング データに適用するもう1つのルールを作成することができます。

Create ILM Ruleウィザードの[Advanced Filtering]ページでは、より細かな設定が可能です。次のオブジェクト プロパティに基づいてオブジェクトを選択するフィルタ条件を作成できます。

高度なフィルタを使用すると、非常に具体的なフィルタ条件を作成できます。たとえば、病院の画像診断部門が保管するオブジェクトは、30日までは頻繁に使用され、その後はあまり使用されない可能性があります。一方、患者の通院情報を格納するオブジェクトは、医療ネットワークの本部請求部門にコピーしなければならない場合があります。オブジェクト名、サイズ、S3オブジェクト タグ、またはその他の関連条件に基づいて各タイプのオブジェクトを識別するフィルタを作成してから、それぞれのオブジェクト セットを正しく格納するルールを別々に作成できます。

必要に応じて、基本のフィルタ条件と高度なフィルタ条件を1つのルールにまとめることもできます。たとえば、マーケティング部門がサイズの大きいイメージ ファイルをベンダー レコードとは違う方法で格納しなければならず、人事部門は特定の地域の社員のレコードとポリシー情報を一元的に格納しなければならない場合が考えられます。この場合、テナント アカウントでフィルタリングするルールを作成して各部門からレコードを分離し、各ルールで高度なフィルタを使用してルールを適用する特定のタイプのオブジェクトを識別します。