クラウド ストレージ プールとCloudMirrorレプリケーションの比較

クラウド ストレージ プールの使用を開始する前に、クラウド ストレージ プールStorageGRID CloudMirrorレプリケーション サービスの類似点と相違点を理解しておくことを推奨します。

  クラウド ストレージ プール CloudMirrorレプリケーション サービス
主な目的 クラウド ストレージ プールはアーカイブ ターゲットとして機能します。クラウド ストレージ プール内のオブジェクト コピーは、オブジェクトの唯一のコピーにすることも、2つ目のコピーとして使用することもできます。つまり、オンプレミスにコピーを2つ保持する代わりに、StorageGRIDにはコピーを1つだけ保持し、クラウド ストレージ プールにもう1つのコピーを送信することができます。 CloudMirrorレプリケーション サービスを使用すると、テナントはStorageGRID(ソース)のバケットから外部のS3バケット(デスティネーション)にオブジェクトを自動的にレプリケートできます。CloudMirrorレプリケーションでは、独立したS3インフラにオブジェクトの独立したコピーが作成されます。
セットアップ方法 クラウド ストレージ プールは、Grid Managerまたはグリッド管理APIを使用してストレージ プールと同じ方法で定義します。クラウド ストレージ プールは、ILMルールで配置場所として選択できます。

ストレージ プールは一連のストレージ ノードで構成されますが、クラウド ストレージ プールはリモートのS3またはAzureエンドポイント(IPアドレス、クレデンシャルなど)を使用して定義されます。

CloudMirrorレプリケーションはテナント ユーザが設定し、Tenant ManagerまたはS3 APIを使用してCloudMirrorエンドポイント(IPアドレス、クレデンシャルなど)を定義します。CloudMirrorエンドポイントのセットアップ後、そのテナント アカウントが所有するバケットをCloudMirrorエンドポイントを参照するように設定できます。
セットアップ担当者 通常はグリッド管理者 通常はテナント ユーザ
デスティネーション
  • 互換性のある任意のS3インフラ(Amazon S3など)
  • Azure Blobアーカイブ層
  • 互換性のある任意のS3インフラ(Amazon S3など)
オブジェクトをデスティネーションに移動する要因 アクティブなILMポリシーの1つ以上のILMルール。

ILMルールが、StorageGRIDからクラウド ストレージ プールにどのオブジェクトをいつ移動するかを定義します。

CloudMirrorエンドポイントに設定されたソース バケットへの新しいオブジェクトの取り込み。

CloudMirrorエンドポイントを設定する前からソース バケットに存在していたオブジェクトは、変更がないかぎりレプリケートされません。

オブジェクトの読み出し方法 クラウド ストレージ プールに移動されたオブジェクトを読み出すよう、アプリケーションからStorageGRIDに要求する必要があります。オブジェクトの唯一のコピーがアーカイブ ストレージに移行されている場合は、StorageGRIDがオブジェクトのリストア処理を行ってコピーを読み出すことができるようにします。 デスティネーション バケット内のミラー コピーは独立したコピーであるため、アプリケーションからStorageGRIDまたはS3デスティネーションに要求してオブジェクトを読み出すことができます。

たとえば、CloudMirrorレプリケーションを使用してパートナー組織にオブジェクトをミラーリングするとします。パートナーは、独自のアプリケーションを使用して、S3デスティネーションからオブジェクトを直接読み取ったり更新したりできます。StorageGRIDを使用する必要はありません。

デスティネーションからの直接の読み取り 不可。クラウド ストレージ プールに移動されたオブジェクトはStorageGRIDで管理されます。読み取り要求はStorageGRIDに送る必要があります(StorageGRIDクラウド ストレージ プールから読み出します)。 可能。ミラー コピーは独立したコピーであるため読み取り可能です。
オブジェクトがソースから削除された場合の処理 クラウド ストレージ プールからもオブジェクトが削除されます。 削除操作はレプリケートされません。削除したオブジェクトはStorageGRIDバケットには存在しなくなりますが、デスティネーション バケットには引き続き存在します。同様に、デスティネーション バケット内のオブジェクトもソースに影響を与えることなく削除できます。
災害発生後(StorageGRIDシステムの動作が停止した場合)のオブジェクトへのアクセス方法 障害が発生したStorageGRIDノードをリカバリする必要があります。このプロセス中に、レプリケート オブジェクトのコピーをクラウド ストレージ プール内のコピーを使用してリストアできる場合があります。 CloudMirrorデスティネーション内のオブジェクト コピーはStorageGRIDから独立しているため、StorageGRIDノードがリカバリされる前でも直接アクセスできます。