イレイジャー コーディング オブジェクト用ストレージ容量の追加

オブジェクトのイレイジャー コーディング コピーを作成するルールがILMポリシーに含まれている場合は、いつどこに新しいストレージを追加するかを計画する必要があります。追加するストレージの量と追加の時期が、グリッドの使用可能なストレージ容量に影響する可能性があります。

ストレージの拡張を計画する際には、最初にILMポリシーのイレイジャー コーディング オブジェクトを作成するルールを検証します。StorageGRIDではイレイジャー コーディング オブジェクトごとにk+m個のフラグメントが作成され、各フラグメントが別々のストレージ ノードに格納されるため、拡張後にも少なくともk+m個の書き込み可能なストレージ ノードを確保する必要があります。イレイジャー コーディング プロファイルでサイト障害からの保護を実現している場合は、各サイトにストレージを追加することも必要です。

ストレージを拡張するたびにk+m個のストレージ ノードを追加する必要はありません。追加する必要があるノードの数は、既存のノードの使用率によって決まります。すべてのストレージ ノードが100%フルの場合、オブジェクトを新たに格納できるように少なくともk+m個のストレージ ノードを追加する必要があります。一方、既存のノードに使用可能なスペースが残っている状態でストレージ ノードを追加すると、StorageGRIDは新旧両方のストレージ ノードの空きスペースに新しいオブジェクトのフラグメントを分散します。拡張後に使用可能なスペースの量は、新たに追加した容量と既存のストレージ ノードに残っているスペースの両方によって決まります。

拡張後に使用可能となるスペースの合計量を最適化するためには、いくつかの計算を行う必要があります。

イレイジャー コーディング オブジェクト用ストレージ容量を追加する大まかな方法

詳細な計算を避けたい場合は、既存のストレージ ノードの容量が70%に達した時点で各サイトにストレージ ノードを2つ追加します。

この方法では、単一サイトのグリッドでもイレイジャー コーディングでサイト障害から保護するグリッドでも、さまざまなイレイジャー コーディング スキームでそれなりの効果が得られます。

この方法の基となる要因や、サイトに合わせた正確な計画を立てるための要因については、次のセクションを参照してください。環境に応じた個別の推奨事項については、ネットアップの営業担当者にお問い合わせください。

イレイジャー コーディング オブジェクト用に追加する拡張ストレージ ノード数の計算

イレイジャー コーディング オブジェクトを格納する環境を効果的に拡張するためには、次に挙げる複数の要因を考慮する必要があります。
  • 使用しているイレイジャー コーディング スキーム
  • イレイジャー コーディングに使用されるストレージ プールの特性(各サイトのノード数や各ノードの空きスペースなど)
  • グリッドを過去に拡張したかどうか
  • ILMポリシーの正確な内容(ILMルールがレプリケート オブジェクトとイレイジャー コーディング オブジェクトの両方を作成するかどうかなど)

イレイジャー コーディング スキーム、ストレージ プール内のノード数、および各ノードの空きスペースが与える影響について、以下に例を挙げて説明します。

同様の要因は、レプリケート データとイレイジャー コーディング データの両方を格納するILMポリシーに必要な計算や、過去に拡張されたグリッド(ストレージ ノードの空きスペースがすべてのノードで同量でない可能性がある)に必要な計算にも影響します。

例1:2+1のイレイジャー コーディングを使用する1サイトのグリッドを拡張する

この例では、ストレージ ノードを3個だけ含む単純なグリッドの拡張計画を作成します。
注: ストレージ ノードを3個しか使用しない構成は推奨されません。実際の本番環境のグリッドでは、冗長性を確保するために最低でもk+m+1個のストレージ ノードを使用する必要があります(この例では2+1+1で計4個のストレージ ノード)。
次の環境を想定します。
  • すべてのデータが2+1のイレイジャー コーディング スキームを使用して格納される。
  • サイトは1つで、3個のストレージ ノードがある。各ストレージ ノードの合計容量は100TBです。

100TBの新規ストレージ ノードを追加して、最終的に新旧すべてのノードのストレージ容量を100%使用したいとします。

この場合、複数の選択肢があります。

例2:6+3のイレイジャー コーディングを使用する3サイトのグリッドを拡張する

この例では、フラグメント数が多いイレイジャー コーディング スキームを使用するマルチサイト グリッドの拡張計画を作成します。最初の例とは条件が異なりますが、推奨される拡張計画はほぼ同じです。

次の環境を想定します。
  • すべてのデータが6+3のイレイジャー コーディング スキームを使用して格納されます
  • サイト数は3で、各サイトにストレージ ノードが4個あります(計12ノード)。各ノードの合計容量は100TBです。

100TBの新規ストレージ ノードを追加して、最終的に新旧すべてのノードのストレージ容量を100%使用したいとします。

この場合、複数の選択肢があります。