テクニカル サポートによるサイト リカバリの実行方法

StorageGRIDサイト全体に障害が発生した場合や複数のストレージ ノードで障害が発生した場合は、テクニカル サポートに連絡してください。テクニカル サポートが状況を評価してリカバリ プランを策定したうえで、お客様のビジネス目標を満たし、最短の時間で、不要なデータ損失を防ぐ方法で、障害が発生したノードやサイトをリカバリします。

注意:
サイト リカバリを実行できるのはテクニカル サポートのみです。
StorageGRIDシステムは、さまざまな障害に対する耐障害性を備えており、お客様は多くのリカバリ手順やメンテナンス手順を実行できます。ただしサイト リカバリの場合、詳細な手順は状況ごとの要因によって異なるため、シンプルで汎用的な手順を作成することは困難です。次に例を示します。
  • ビジネス目標StorageGRIDサイトが完全に失われた場合、ビジネス目標をどこまで満たす必要があるかを判断する必要があります。たとえば、失われたサイトをインプレースで再構築するか、 StorageGRIDサイトを新しい場所に再配置するか、などです。お客様の状況はそれぞれ異なるため、優先事項に対応したリカバリ プランを設計する必要があります。
  • 障害の正確な状況:サイト リカバリを開始する前に、障害が発生したサイトに影響を受けていないノードがないか、リカバリ可能なオブジェクトを格納しているストレージ ノードがないかを特定することが重要です。有効なデータを含むノードまたはストレージ ボリュームを再構築すると、不要なデータ損失が発生する可能性があります。
  • アクティブなILMポリシー:グリッド内のオブジェクト コピーの数、タイプ、場所は、アクティブなILMポリシーによって制御されます。ILMポリシーの詳細は、リカバリ可能なデータの量だけでなく、リカバリに必要な手法にも影響します。
    注意:
    オブジェクトの唯一のコピーが格納されているサイトが失われた場合、そのオブジェクトは失われます。
  • バケット(またはコンテナ)の整合性:バケット(またはコンテナ)に適用される整合性レベルによって、StorageGRIDがオブジェクト メタデータをすべてのノードとサイトに完全にレプリケートしたあとでオブジェクトの取り込みが成功したことをクライアントに通知するかどうかが決まります。整合性レベルが結果整合性の場合、サイト障害時に一部のオブジェクト メタデータが失われている可能性があります。これは、リカバリ可能なデータの量やリカバリ手順の詳細に影響する可能性があります。
  • 最近の変更履歴:リカバリ手順の詳細は、障害発生時にメンテナンス手順を実行中だったか、またはILMポリシーに最近変更が加えられたかどうかによって変わる可能性があります。サイト リカバリを開始する前に、テクニカル サポートは、グリッドの最近の履歴と現在の状況を確認する必要があります。

サイト リカバリの概要

以下は、テクニカル サポートが障害が発生したサイトのリカバリに使用する一般的なプロセスの概要です。

注意:
サイト リカバリを実行できるのはテクニカル サポートのみです。

サイト リカバリの概要
  1. テクニカル サポートに連絡します。

    テクニカル サポートは、障害について詳細な評価を実施し、お客様のビジネス目標を確認します。この情報に基づいて、テクニカル サポートは状況に合わせたリカバリ プランを策定します。

  2. テクニカル サポートが、障害が発生したプライマリ管理ノードをリカバリします。
  3. テクニカル サポートが、以下の手順ですべてのストレージ ノードをリカバリします。
    1. ストレージ ノードのハードウェアまたは仮想マシンを必要に応じて交換します。
    2. 障害が発生したサイトにオブジェクト メタデータをリストアします。
    3. リカバリしたストレージ ノードにオブジェクト データをリストアします。
    注意:
    単一の障害ストレージ ノード用のリカバリ手順を使用すると、データが失われます。
    注: サイト全体で障害が発生した場合、オブジェクトとオブジェクト メタデータをリストアするには専用のコマンドが必要になります。
  4. テクニカル サポートが、障害が発生したその他のノードをリカバリします。

    オブジェクト メタデータとデータのリカバリが完了したら、障害が発生したゲートウェイ ノード、非プライマリ管理ノード、またはアーカイブ ノードを標準的な手順に従ってリカバリできます。