メンテナンス手順の実行

StorageGRIDシステムを最新の状態に保ち、効率的に実行するために、さまざまなメンテナンス手順を実行します。Grid Managerには、メンテナンス タスクを実行するプロセスを支援するツールとオプションが用意されています。

ソフトウェア アップデート

Grid Managerの[Software Update]ページから、次の3種類のソフトウェア アップデートを実行できます。
  • StorageGRIDソフトウェアのアップグレード
  • StorageGRIDのホットフィックス
  • SANtricity OSのアップグレード

ソフトウェア更新のランディング ページ

StorageGRIDソフトウェアのアップグレード

StorageGRIDのフィーチャー リリースが新たに提供された場合は、[Software Upgrade]ページの指示に従って、必要なファイルをアップロードしてStorageGRIDシステムをアップグレードすることができます。プライマリ管理ノードから、すべてのデータセンター サイトのすべてのグリッド ノードをアップグレードする必要があります。

StorageGRIDソフトウェアのアップグレード中も、クライアント アプリケーションはオブジェクト データの取り込みと読み出しを実行できます。

ホットフィックス

次のフィーチャー リリースまでの間にソフトウェアの問題が検出されて解決された場合は、StorageGRIDシステムにホットフィックスを適用する必要があります。

StorageGRIDのホットフィックスには、フィーチャー パックまたはサービス パックに含まれないソフトウェアの変更が含まれます。これらの変更は今後のリリースにも加えられます。

以下に示す[StorageGRID Hotfix]ページでは、ホットフィックス ファイルをアップロードできます。

最初の[StorageGRID Hotfix]ページ

ホットフィックスはまずプライマリ管理ノードに適用されます。そのあとに、StorageGRIDシステム内のすべてのノードが同じソフトウェア バージョンを実行するようになるまで、他のグリッド ノードへのホットフィックスの適用を承認する必要があります。承認対象として個々のグリッド ノード、グリッド ノードのグループ、またはすべてのグリッド ノードを選択して、承認手順をカスタマイズできます。
注: 新しいバージョンのホットフィックスによってすべてのグリッド ノードが更新されますが、ホットフィックスの実際の変更内容が、特定のタイプのノードの特定のサービスにしか影響しない場合があります。たとえば、あるホットフィックスが、ストレージ ノード上のLDRサービスにしか影響しない場合があります。

SANtricity OSのアップグレード

ストレージ アプライアンスのストレージ コントローラが適切に機能しない場合は、コントローラのSANtricity OSソフトウェアのアップグレードが必要となることがあります。StorageGRIDシステム内のプライマリ管理ノードにSANtricity OSファイルをアップロードし、Grid Managerからアップグレードを適用できます。

以下に示すSANtricityのページで、SANtricity OSアップグレード ファイルをアップロードできます。

StorageGRIDの最初の[SANtricity OS]ページ

ファイルをアップロードしたら、個々のストレージ ノードまたはすべてのノードでアップグレードを承認できます。ノードを選択して承認できるため、アップグレードのスケジュールを設定しやすくなります。ノードでアップグレードを承認すると、システムによって健全性チェックが実行され、ノードへの適用が可能であればアップグレードがインストールされます。アップグレードにかかる時間は、アプライアンスベースのストレージ ノードごとに最大で30分です。

拡張手順

StorageGRIDシステムを拡張するには、ストレージ ノードにストレージ ボリュームを追加するか、既存のサイトに新しいグリッド ノードを追加するか、新しいデータセンター サイトを追加します。ストレージ ノードでSG6060ストレージ アプライアンスが使用されている場合は、拡張シェルフを1台または2台追加して、ノードのストレージ容量を2倍または3倍にすることができます。

拡張は現在のシステムの処理を中断せずに実行できます。ノードまたはサイトを追加する場合は、まず新しいノードを導入してから、[Grid Expansion]ページで拡張手順を実行します。


この図には説明が付随しています。

ノードのリカバリ手順

グリッド ノードの障害は、ハードウェア、仮想化、オペレーティング システム、またはソフトウェアの障害によってそのノードが動作しなくなったり、信頼性が低下した場合に発生することがあります。

グリッド ノードのリカバリ手順は、グリッド ノードがホストされているプラットフォームと、そのグリッド ノードのタイプによって異なります。グリッド ノードのタイプごとに、厳密に従う必要があるリカバリ手順があります。通常は、障害グリッド ノードのデータを保存し(可能な場合)、障害ノードを修理または交換し、[Recovery]ページで交換用ノードを設定し、ノードのデータをリストアします。

たとえば次のフローチャートは、管理ノードで障害が発生した場合のリカバリ手順を示しています。


概要:管理ノードのリカバリ

運用停止手順

StorageGRIDシステムから、グリッド ノードまたは機能しないサイトを完全に削除することができます。

たとえば、次のような場合に1つ以上のグリッド ノードの運用を停止できます。
  • システムに大きなストレージ ノードを追加したあとに、オブジェクトを保持したまま小さなストレージ ノードを1つ以上削除する場合。
  • 合計ストレージを減らす必要がある場合。
  • ゲートウェイ ノードまたは非プライマリ管理ノードが不要になった場合。
  • 切断されていて、リカバリしたりオンライン状態に戻したりすることができないノードがグリッドに含まれている場合。
Grid Managerの[Decommission Nodes]ページでは、次のタイプのグリッド ノードを削除できます。
  • ストレージ ノード(一定の要件を満たす数のノードがサイトに残ることが条件)
  • ゲートウェイ ノード
  • 非プライマリ管理ノード

[Decommission]ページのスクリーンショット
Grid Managerの[Decommission Site]ページでは、災害が発生して使用できなくなったサイト全体を削除できます。サイトに残っているオブジェクト データにはアクセスできなくなります。
注意: サイトの運用停止手順を実行する前に、ネットアップの営業担当者にお問い合わせください。[Decommission Site]ページを有効にする前に、お客様の要件を確認します。

ネットワークのメンテナンス手順

実行が必要なネットワーク メンテナンス手順には、次のものがあります。
  • グリッド ネットワークのサブネットの更新
  • IP変更ツールを使用したネットワーク設定(グリッド導入時に設定したもの)の変更
  • ドメイン ネーム システム(DNS)サーバの追加、削除、更新
  • ネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバの追加、削除、更新(グリッド ノード間でデータが正確に同期されるようにするため)
  • グリッドから分離された可能性があるノードへのネットワーク接続のリストア

ホストレベルおよびミドルウェアの手順

一部のメンテナンス手順は、LinuxまたはVMwareに導入されたStorageGRIDノードに固有であるか、またはStorageGRIDソリューションのその他のコンポーネントに固有です。たとえば、グリッド ノードを別のLinuxホストに移行したり、Tivoli Storage Manager(TSM)に接続されているアーカイブ ノードでメンテナンスを実行したりすることができます。

グリッド ノードの作業手順

特定のグリッド ノードで一定の作業が必要となる場合があります。たとえば、グリッド ノードのリブートや、特定のグリッド ノード サービスの手動による停止と再起動が必要になることがあります。グリッド ノードの作業手順には、Grid Managerから実行できるものと、グリッド ノードにログインしてノードのコマンドラインから実行する必要があるものがあります。