プラットフォーム サービスの使用に関する考慮事項

プラットフォーム サービスを実装する前に、サービスの使用に関する推奨事項と考慮事項を確認してください。

プラットフォーム サービスの使用に関する考慮事項

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デスティネーション エンドポイントの監視

各デスティネーション エンドポイントの可用性を監視する必要があります。長時間にわたってデスティネーション エンドポイントへの接続が失われ、要求のバックログが大量に発生している場合、StorageGRIDに対する以降のクライアント要求(PUT要求など)は失敗します。エンドポイントがアクセス可能になったら、失敗した要求を再試行する必要があります。

デスティネーション エンドポイントのスロットル

要求が送信されるペースがデスティネーション エンドポイントで要求を受信できるペースを超えると、StorageGRIDソフトウェアはバケットの受信S3要求を調整する場合があります。スロットルは、デスティネーション エンドポイントへの送信を待機している要求のバックログが生じている場合にのみ発生します。

明らかな影響は、受信S3要求の実行時間が長くなることだけです。パフォーマンスが大幅に低下していることが検出されるようになった場合は、取り込み速度を下げるか、容量の大きなエンドポイントを使用する必要があります。要求のバックログが増え続けると、クライアントS3処理(PUT要求など)が失敗します。

通常、CloudMirror要求には、検索統合やイベント通知の要求よりも多くのデータ転送を伴うため、デスティネーション エンドポイントのパフォーマンスによる影響を受ける可能性が高くなります。

順序保証

StorageGRIDでは、オブジェクトに対する処理の順序が同じサイト内で保証されます。あるオブジェクトに対するすべての処理が同じサイト内で実行されるかぎり、最終的なオブジェクトの(レプリケーションの)状態は必ずStorageGRIDでの状態と同じになります。

StorageGRIDは、StorageGRIDの複数のサイトにまたがって処理が実行される場合、最善の順序で要求を処理しようと試みます。たとえば、最初にサイトAにオブジェクトを書き込んだあと、サイトBで同じオブジェクトを上書きした場合、CloudMirrorによって最終的にデスティネーション バケットにレプリケートされるオブジェクトが新しいほうのオブジェクトであるとはかぎりません。

ILMベースのオブジェクト削除

AWS CRRサービスとSNSサービスの削除動作を一致させるため、StorageGRIDのILMルールに基づいてソース バケット内のオブジェクトが削除された場合、CloudMirror要求とイベント通知要求は送信されません。たとえば、ILMルールによって14日後にオブジェクトが削除された場合、CloudMirror要求やイベント通知要求は送信されません。

一方、ILMに基づいてオブジェクトが削除された場合、検索統合要求は送信されます。

CloudMirrorレプリケーション サービスの使用に関する考慮事項

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レプリケーションのステータス

StorageGRIDは、x-amz-replication-statusヘッダーをサポートしていません。

オブジェクトのサイズ

CloudMirrorレプリケーション サービスでデスティネーション バケットにレプリケートできるオブジェクトの最大サイズは、625GiB(671,088,640,000バイト)です。CloudMirrorのレプリケーション設定XMLに指定されているフィルタ条件に一致しても、このサイズよりも大きいオブジェクトは取り込まれません。

バケットのバージョン管理とバージョンID

StorageGRIDでソースS3バケットのバージョン管理を有効にした場合、デスティネーション バケットのバージョン管理も有効にする必要があります。

バージョン管理を使用している場合、S3プロトコルの制限事項により、デスティネーション バケットのオブジェクト バージョンの処理はベストエフォート ベースで行われ、CloudMirrorサービスによる保証はありません。

注: StorageGRID内のソース バケットのバージョンIDは、デスティネーション バケットのバージョンIDとは関連がありません。

オブジェクト バージョンのタグ

CloudMirrorサービスでは、S3プロトコルの制限事項により、バージョンIDを提供するPUT Object tagging要求とDELETE Object tagging要求がレプリケートされません。ソースとデスティネーションのバージョンIDには関連がないため、特定のバージョンIDへのタグの更新を確実にレプリケートする方法がありません。

一方、バージョンIDを指定しないPUT Object tagging要求とDELETE Object tagging要求は、CloudMirrorサービスによってレプリケートされます。これらの要求は、最新のキー(バケットがバージョン管理されている場合は最新のバージョン)のタグを更新します。(タグの更新ではなく)タグを使用した通常の取り込みもレプリケートされます。

マルチパート アップロードとETagの値

マルチパート アップロードを使用してアップロードされたオブジェクトをミラーリングした場合、CloudMirrorサービスではパートが維持されません。その結果、ミラーリングされたオブジェクトのETag値が、元のオブジェクトのETag値と同じでなくなります。

SSE-C(ユーザ指定のキーによるサーバ側の暗号化)で暗号化されたオブジェクト

CloudMirrorサービスでは、SSE-Cで暗号化されたオブジェクトがサポートされません。CloudMirrorレプリケーションのソース バケットにオブジェクトを取り込む際に、要求にSSE-C要求ヘッダーが含まれていると、処理が失敗します。

S3準拠バケット

CloudMirrorレプリケーションのデスティネーションS3バケットで準拠が有効になっている場合は、レプリケーション処理がAccessDeniedエラーで失敗します。