情報ライフサイクル管理の監視

情報ライフサイクル管理(ILM)システムは、グリッドに格納されているすべてのオブジェクトのデータを管理します。グリッドが現在の負荷に対応できるかどうか、またはリソースの追加が必要かどうかを判断するには、ILM処理を監視する必要があります。

開始する前に

Grid Managerにはサポートされているブラウザを使用してサインインする必要があります。

タスク概要

StorageGRIDシステムは、アクティブなILMポリシーを適用することでオブジェクトを管理します。ILMポリシーとそれに関連付けられたILMルールによって、コピーの作成とタイプ、配置場所、各コピーの保持期間が決まります。

オブジェクトの取り込みやその他のオブジェクト関連アクティビティはStorageGRIDによるILMの評価速度を超えることがあり、その場合、ILMの配置手順をほぼリアルタイムで処理できないオブジェクトがキューに登録されます。StorageGRIDがクライアントの操作に追いついているかどうかを監視するには、[Awaiting - Client]属性のグラフを確認します。

この属性のグラフを確認するには、次の手順を実行します。
  1. Grid Managerにサインインします。
  2. ダッシュボードで、[Information Lifecycle Management (ILM)]パネルの[Awaiting - Client]エントリを見つけます。
  3. 特定のイベントのグラフ アイコンをクリックします。

次の例のグラフは、ILM評価を待機中のオブジェクトの数が一時的に増加したあと、最終的に減少したことを示しています。このような傾向は、ILMをほぼリアルタイムで処理することが一時的に不可能になったことを示しています。


[Awaiting - Client vs. Time]のグラフ

[Awaiting - Client]グラフでは、一時的な値の上昇は想定内です。ただし、グラフに表示される値が上昇し続けて低下しない場合は、グリッドが効率的に動作するためにはリソースの追加が必要です。ストレージ ノードを追加するか、ILMポリシーに従ってオブジェクトをリモートの場所に配置している場合はネットワーク帯域幅を追加する必要があります。

ILMキューは、[Nodes]ページでさらに詳しく調査できます。

手順

  1. [Nodes]を選択します。
  2. [grid name] > [ILM]を選択します。
  3. [ILM Queue]グラフにカーソルを合わせると、ある時点での次の属性の値が表示されます。
    • Objects queued (from client operations):クライアント処理(取り込みなど)のためにILM評価を待っているオブジェクトの合計数。
    • Objects queued (from all operations):ILM評価を待機しているオブジェクトの合計数。
    • Scan rate (objects/sec):グリッドのオブジェクトがスキャンされてILMのキューに登録される速度。
    • Evaluation rate (objects/sec):グリッドのオブジェクトがILMポリシーに照らして評価される現在の速度。
  4. [ILM Queue]セクションで次の属性を確認します。
    注: [ILM Queue]セクションはグリッドのみを対象としています。サイトまたはストレージ ノードの[ILM]タブには表示されません。
    • Scan Period - Estimated:ILMによるすべてのオブジェクトのフル スキャンが完了するまでの推定時間。
      注: フル スキャンが完了しても、ILMがすべてのオブジェクトに適用されるとは限りません。
    • Repairs Attempted:レプリケート データの修復処理が試行されたオブジェクトの合計数。この数は、ストレージ ノードがハイリスク オブジェクトの修復を試みるたびに増分します。グリッドがビジー状態になった場合は、リスクの高いILMの修復が優先されます。
      注: 修復後にレプリケーションに失敗した場合は、同じオブジェクトの修復で再度増分される可能性があります。

    これらの属性は、ストレージ ノードのボリューム リカバリの進行状況を監視する際に役立ちます。[Repairs Attempted]の数が増えなくなり、フル スキャンが完了した場合は、修復が完了したと考えられます。