アップグレード所要時間の見積もり

StorageGRID 11.4へのアップグレードを計画する場合は、アップグレードにかかる時間に基づいてアップグレードのタイミングを検討する必要があります。また、アップグレードの各ステージ中に実行できる処理と実行できない処理についても把握しておく必要があります。

タスク概要

StorageGRIDのアップグレード完了までに必要な時間は、クライアントの負荷やハードウェアのパフォーマンスなどのさまざまな要因によって決まります。

次の表は、アップグレードの主なステージと、各ステージのおおよその所要時間をまとめたものです。表に続いて、システムのアップグレード時間を見積もる手順を記載します。
注: StorageGRID 11.3から11.4へのアップグレードでは、Cassandraデータベースをアップグレードする必要はありません。ただし、各ストレージ ノードのCassandraサービスは停止したあとに再起動します。StorageGRIDの今後のフィーチャー リリースでは、システム内のメタデータの量に応じて、Cassandraデータベースの更新に数日から数週間かかる場合があります。
アップグレードのステージ 説明 おおよその所要時間 各ステージの注意事項
アップグレード前の検証 グリッドの条件が検証されます。 グリッド ノードあたり3分(検証エラーが報告されない場合) アップグレードはまだ実行されません。このステップは、スケジュールされたアップグレードの前に必要に応じて実行できます。
プライマリ管理ノードのアップグレード プライマリ管理ノードが停止されてアップグレードされ、再起動されます。 30分 プライマリ管理ノードにはアクセスできません。
他のすべてのグリッド ノードのアップグレード 他のすべてのグリッド ノードのソフトウェアが、ノードを承認した順番でアップグレードされます。システムの各ノードが一度に1つずつ数分間停止されます。 ノードあたり15~45分(アプライアンス ストレージ ノードは最も時間がかかります)
  • グリッド設定を変更しないでください。
  • 監査レベル設定を変更しないでください。
  • ILM設定を更新しないでください。
  • 運用停止や拡張などのその他のメンテナンス手順は実行できません。
  • リカバリ手順を実行する必要がある場合は、テクニカル サポートに連絡してください。
Cassandraデータベースの更新 ストレージ ノードのみ。アップグレード プロセスによってCassandraサービスが停止され、Cassandraデータベースの更新が不要であることが各ノードでチェックされ、サービスが再起動されます。 ストレージ ノードあたり3分
サービスの再開 一部のグリッド ノード サービスが再開されます。

該当するグリッド ノードの状態が「Administratively Down」と表示される場合があります。

ノードあたり15分
最終手順の完了 新しいリリースへのアップグレードが完了します。 5分
最後のアップグレード手順が完了すると、次の処理が可能になります。
  • 新しい機能の有効化と無効化
  • グリッド設定の変更
  • 監査レベル設定の変更
  • ILM設定の更新
  • 運用停止、拡張、およびリカバリの手順の実行

手順

  1. StorageGRIDシステム内のノード数に45分(平均)を掛けます。
  2. ストレージ ノード数に3分を掛けてCassandraアップグレード ステップの時間を算出し、これを合計に加算します。
  3. この時間に、.upgradeファイルのダウンロード、プライマリ管理ノードのアップグレード、および最終手順の完了に必要な時間として1時間を足します。

例:StorageGRID 11.3から11.4へのアップグレード時間の見積もり

システムにグリッド ノードが14個あり、そのうち9個がストレージ ノードだとします。すべてのノードのアップグレードにかかる推定時間は12時間です。
  630 minutes (14 × 45 minutes/node)
 + 27 minutes (9 × 3 minutes/Storage Node)
 + 60 minutes (Admin Node and final steps)
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  717 minutes (~12 hours)