Virtual Storage Console for VMware vSphereでは、最適なパフォーマンスが得られ、フェイルオーバーが正常に実行されるように、ESXiホストのタイムアウトなどの値が設定されます。Virtual Storage Console(VSC)で設定される値は、ネットアップ独自のテスト結果に基づいています。
VSCで設定されるESXiホストの値を次に示します。
ESXiの高度な設定
- VMFS3.HardwareAcceleratedLocking
- この値を1に設定します。
- VMFS3.EnableBlockDelete
- この値を0に設定します。
NFS設定
- Net.TcpipHeapSize
- この値を32に設定します。
他のすべてのNFS構成では、この値を30に設定します。
- Net.TcpipHeapMax
- vSphere 6.0以降を使用している場合は、この値を1536に設定します。
vSphere 5.5を使用している場合には、この値を512に設定します。
vSphere 5.0または5.1を使用している場合は、この値を128に設定します。
vSphere 5.0以前を使用している場合は、この値を120に設定します。
- NFS.MaxVolumes
- vSphere 5.0以降を使用している場合は、この値を256に設定します。
他のすべてのNFS構成では、この値を64に設定します。
- NFS41.MaxVolumes
- vSphere 6.0以降を使用している場合は、この値を256に設定します。
- NFS.MaxQueueDepth
- vSphere 6.0以降のESXiホストを使用している場合は、キューのボトルネックを回避するためにこの値を128以上に設定します。
vSphereのバージョンが6.0より前の場合は、この値を64に設定します。
- NFS.HeartbeatMaxFailures
- すべてのNFS構成でこの値を10に設定します。
- NFS.HeartbeatFrequency
- すべてのNFS構成でこの値を12に設定します。
- NFS.HeartbeatTimeout
- すべてのNFS構成でこの値を5に設定します。
FC / FCoEの設定
- パス選択ポリシー
- ALUAに対応するFCパスを使用する場合は、この値を「RR」(ラウンドロビン)に設定します。
他のすべての構成では、この値を「FIXED」に設定します。
この値を「RR」に設定すると、最適化されたすべてのアクティブなパスで負荷を分散できます。「FIXED」は、ALUAに対応していない従来の構成用の値で、プロキシI/Oを防止できます。つまり、Data ONTAP 7-Modeを実行する環境で高可用性(HA)ペアの他方のノードにI/Oが送られないようにすることができます。
- Disk.QFullSampleSize
- すべての構成でこの値を32に設定します。この値を設定すると、I/Oエラーの防止に役立ちます。
- Disk.QFullThreshold
- すべての構成でこの値を8に設定します。この値を設定すると、I/Oエラーの防止に役立ちます。
- Emulex FC HBAタイムアウト
- デフォルト値を使用します。
- QLogic FC HBAタイムアウト
- デフォルト値を使用します。
iSCSI設定
- パス選択ポリシー
- すべてのiSCSIパスで、この値を「RR」に設定します。
この値を「RR」に設定すると、最適化されたすべてのアクティブなパスで負荷を分散できます。
- Disk.QFullSampleSize
- すべての構成でこの値を32に設定します。この値を設定すると、I/Oエラーの防止に役立ちます。
- Disk.QFullThreshold
- すべての構成でこの値を8に設定します。この値を設定すると、I/Oエラーの防止に役立ちます。