Virtual Storage Console for VMware vSphereの標準ロールを使用するときは、一定のガイドラインに留意する必要があります。
標準ロールは直接変更しないでください。ロールを直接変更すると、VSCをアップグレードするたびに変更が上書きされます。VSCをアップグレードすると、インストーラによって標準ロールの定義が更新されます。これは、そのバージョンのVSCおよびサポートされるすべてのバージョンのvCenter Serverでロールを最新の状態に維持するためです。
代わりに、標準ロールを使用して環境に応じたカスタム ロールを作成することができます。これを行うには、VSCの標準ロールをコピーし、そのロールを編集します。この方法で作成したロールは、VSC Windowsサービスを再起動またはアップグレードしても維持されます。
VSCの標準ロールの用途としては次のケースが考えられます。
このシナリオでは、標準ロールはVSCタスクの実行に必要なすべての権限をユーザに提供します。
単独では要件に合う標準のVSCロールがない場合は、複数のロールを含む上位グループを作成してロールを拡張することができます。
ユーザがvCenter Server標準の別の権限を必要とするVSC以外のタスクも実行する必要がある場合は、それらの権限を提供するロールを作成し、グループに追加します。
標準のVSCロールよりも少ない権限のロールが必要な場合は、VSCロールを使用して新しいロールを作成することができます。
この場合は、必要なVSCロールのクローンを作成してから、そのクローンを編集してユーザに必要な権限だけを残します。