VSC、VASA Provider、SRA仮想アプライアンスの概要

Virtual Storage Console(VSC)、VASA Provider、Storage Replication Adapter(SRA)仮想アプライアンスは、ネットアップ ストレージ システムを使用するVMware環境で、仮想マシンのエンドツーエンドのライフサイクル管理機能を提供します。管理者がストレージをvCenter Serverで直接管理できるため、VMware環境のストレージとデータの管理が簡単になります。

VMwareはvSphere 6.5でvSphere Clientという名前の新しいHTML5ベースのクライアントを導入しました。VSC、VASA Provider、SRA仮想アプライアンス9.6では、vSphere Clientのみがサポートされます。VSC、VASA Provider、SRA仮想アプライアンスはvSphere Clientと統合されており、シングル サインオン(SSO)サービスを利用できます。vCenter Serverインスタンスが複数ある環境では、管理するvCenter Serverインスタンスごとに固有のVSCインスタンスを登録する必要があります。

VSC、VASA Provider、SRA仮想アプライアンスの各コンポーネントは、ストレージをより効率的に管理するための機能を提供します。

Virtual Storage Console(VSC)

VSCでは次の作業を実行できます。

NFS Plug-in for VMware vStorage APIs for Array Integration(VAAI)を使用することは、VSCのプロビジョニング処理にメリットがあります。NFS Plug-in for VAAIは、ESXiホストにインストールされているVMwareの仮想ディスク ライブラリを統合するソフトウェア ライブラリです。VMware VAAIパッケージを使用すると、特定のタスクを物理ホストからストレージ アレイにオフロードできます。シンプロビジョニングやハードウェア アクセラレーションなどのタスクをアレイ レベルで実行して、ESXiホスト上のワークロードを削減できます。コピー オフロード機能やスペース リザベーション機能によって、VSCの処理のパフォーマンスが向上します。

NetApp NFS Plug-in for VAAIはVSCに付属していません。ただし、ネットアップ サポート サイトから、このプラグインのインストール パッケージをダウンロードして、インストール手順を確認できます。

VASA Provider

VASA Provider for ONTAPは、VMware vSphere APIs for Storage Awareness(VASA)を使用して、VMware vSphereで使用されているストレージに関する情報をvCenter Serverに送信します。VSC、VASA Provider、SRA仮想アプライアンスのVASA ProviderはVSCと統合されおり、VASA Providerを使用して次の作業を実行できます。

ONTAP 9.6以前のバージョンを使用している場合、VASA Providerは、vCenter Serverとの通信にはVASA API、ONTAPとの通信にはネットアップAPI(ZAPI)を使用します。ONTAP 9.6以前のvVolダッシュボードを表示するためには、OnCommand API ServicesをインストールしてvCenter Serverに登録しておく必要があります。ONTAP 9.7を使用している場合、vVolダッシュボードを表示するためにOnCommand API ServicesをVASA Providerに登録する必要はありません。

注: ONTAP 9.6以前では、VASA Providerに専用のOnCommand API Servicesインスタンスが必要です。OnCommand APIサービスの1つのインスタンスを複数のVASA Providerインスタンスで共有することはできません。

Storage Replication Adapter(SRA)

SRAを有効にしてVMware Site Recovery Manager(SRM)と一緒に使用している場合、障害時にvCenter Serverデータストアと仮想マシンをリカバリできます。SRAを使用して、障害時のディザスタ リカバリ用に、環境内の保護対象サイトとリカバリ サイトを設定できます。