ONTAP® tools for VMware vSphereを、単一のVMware vSphere HTML5クライアントで 複数のvCenter Serverインスタンスを管理している環境で使用する場合、VSCとvCenter Serverが1:1ペアになるように、各vCenter ServerにVSCのインスタンスを1つ登録する必要があります。そうすることで、vCenter 6.0以降を実行するすべてのサーバを、単一のvSphere HTML5クライアントからリンク モードと非リンク モードの両方で管理することができます。
リンク モードは、vCenter Serverの導入時に自動的に設定されます。リンク モードでは、Microsoft Active Directory Application Mode(ADAM)を使用して、複数のvCenter Serverシステムにわたってデータが格納され、同期されます。
vSphere HTML5クライアントを使用して複数のvCenter Serverを対象にVSCタスクを実行するためには、次の条件を満たす必要があります。
たとえば、VSCサーバAをvCenter Server Aに登録し、VSCサーバBをvCenter Server Bに登録し、VSCサーバCをvCenter Server Cに登録できます。
VSCサーバAをvCenter Server AとvCenter Server Bの両方に登録することはできません。
VMwareインベントリにVSCサーバが登録されていないvCenter ServerとVSCが登録されているvCenter Serverが含まれている場合は、VSCが登録されているvCenter ServerについてVSCのインスタンスを表示してVSC処理を実行できます。
適切なRBACアクセス許可も必要です。
vCenter Serverの指定を必要とするタスクを実行する場合は、[vCenter Server]ドロップダウン ボックスに指定可能なvCenter Serverがアルファベット順に表示されます。デフォルトのvCenter Serverが、常にドロップダウン リストの先頭のサーバとなります。
ストレージの場所が認識されている場合(たとえば、特定のvCenter Serverで管理されているホスト上にデータストアがある状態でプロビジョニング ウィザードを使用した場合)は、vCenter Serverの一覧が読み取り専用オプションとして表示されます。これは、vSphere Web Clientで右クリック オプションを使用して項目を選択した場合にのみ該当します。
VSCで管理していないオブジェクトを選択しようとすると警告が表示されます。
VSCの概要ページで、特定のvCenter Serverに基づいてストレージ システムをフィルタリングできます。概要ページは、vCenter Serverに登録されているすべてのVSCインスタンスで表示されます。特定のVSCインスタンスとvCenter Serverに関連付けられているストレージ システムを管理できますが、複数のVSCインスタンスを実行する場合は、ストレージ システムごとに登録情報を分けておく必要があります。