ONTAP tools for VMware vSphereを導入する前に、導入計画を作成し、環境でONTAP toolsをどのように設定するかを決めておくことを推奨します。
次の表に、ONTAP toolsを導入する前に検討が必要な事項について、その概要を記載します。
考慮事項 | 説明 |
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ONTAP toolsの初回導入 | ONTAP toolsを導入すると、VSCの機能が自動的にインストールされます。 |
VSCの既存の導入環境からアップグレードする場合 | VSCの既存の導入環境からONTAP toolsにアップグレードする場合の手順は、VSCのバージョンと、ONTAP toolsが導入済みかどうかによって異なります。詳細については、導入ワークフローとアップグレードに関するセクションを参照してください。
アップグレード前に実施しておくべき作業:
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VSCのSSL証明書の再生成 | SSL証明書はONTAP toolsの導入時に自動で生成されます。サイト専用の証明書を作成するには、SSL証明書の再生成が必要な場合があります。 |
ESXiサーバの値の設定 | ESXiサーバの値のほとんどはデフォルトで設定されますが、値を検証しておくことを推奨します。デフォルト値は、内部テストに基づいています。環境によっては、パフォーマンスを改善するために値を変更する必要がある場合もあります。 |
ゲスト オペレーティング システムのタイムアウト値 | ゲスト オペレーティング システム(ゲストOS)のタイムアウト スクリプトは、フェイルオーバーが適切に動作するように、サポートされているLinux、Solaris、Windowsの各ゲストOSのSCSI I/Oタイムアウト値を設定します。 |
次の表に、ONTAP toolsを設定する際に必要な事項について、その概要を記載します。
考慮事項 | 説明 |
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ロールベース アクセス制御(RBAC)の要件 | VSCは、vCenter Server RBACとONTAP RBACの両方をサポートしています。 VSCをvCenter Serverに登録( https://<appliance_ip>:8143/Register.htmlを使用)する際に使用するアカウントは、vCenter Server管理者(vCenter Server管理者または管理者ロールに割り当てられている)である必要があります。管理者としてVSCを実行する場合は、すべてのタスクに必要なすべてのアクセス許可と権限が割り当てられている必要があります。 vSphereオブジェクトへのアクセスを制限する必要がある場合、vCenter Serverの要件に一致する標準のVSCロールを作成してユーザに割り当てます。 ONTAP System ManagerとONTAP toolsに付属のJSONファイルを使用して、推奨されるONTAPロールを作成できます。 適切な権限とアクセス許可を持たないユーザがタスクを実行しようとした場合、そのタスクのオプションはグレー表示されます。 |
ONTAPのバージョン | ストレージ システムでONTAP 9.3、9.5、9.6、9.7、または9.8P1以降が実行されている必要があります。 |
ストレージ機能プロファイル | ストレージ機能プロファイルを使用する場合やアラームを設定する場合は、VASA Provider for ONTAPを有効にする必要があります。VASA Providerを有効にすると、VMware仮想ボリューム(vVol)データストアを設定できるようになり、ストレージ機能プロファイルとアラームも作成して管理できるようになります。 アラームは、ボリュームやアグリゲートの容量が残り少なくなったときや、データストアが関連付けられているストレージ機能プロファイルに準拠しなくなったときに生成されます。 |