ASA R2システムのキー管理ツール間でONTAPデータ暗号化キーを移行する
データ暗号化キーは、ASA R2システムのONTAPオンボードキーマネージャまたは外部キー管理ツール(またはその両方)を使用して管理できます。外部キー管理ツールはStorage VMレベルでのみ有効にできます。ONTAPクラスタレベルでは、オンボードキーマネージャまたは外部キーマネージャを有効にできます。
| キー管理ツールを有効にする場所 | 使用できる機能 |
|---|---|
クラスタレベルのみ |
オンボードキーマネージャまたは外部キー管理ツール |
ストレージVMレベルのみ |
外部キー管理ツールのみ |
クラスタとストレージVMレベルの両方 |
次のいずれかのキー管理ツールの組み合わせ:
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ONTAPクラスタレベルでのキー管理ツール間でのキーの移行
ONTAP 9.16.1以降では、ONTAPのコマンドラインインターフェイス(CLI)を使用して、クラスタレベルのキー管理ツール間でキーを移行できます。
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権限レベルをadvancedに設定します。
set -privilege advanced -
非アクティブな外部キー管理ツールの設定を作成します。
security key-manager external create-config -
外部キー管理ツールに切り替えます。
security key-manager keystore enable -vserver <storage_vm_name> -type KMIP -
オンボードキーマネージャの設定を削除します。
security key-manager keystore delete-config -vserver <storage_vm_name> -type OKM -
権限レベルをadminに設定します。
set -privilege admin
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権限レベルをadvancedに設定します。
set -privilege advanced -
非アクティブなオンボードキーマネージャの設定を作成します。
security key-manager onboard create-config -
オンボードキーマネージャの設定を有効にします。
security key-manager keystore enable -vserver <storage_vm_name> -type OKM -
外部キー管理ツールの設定を削除します。
security key-manager keystore delete-config -vserver <storage_vm_name> -type KMIP -
権限レベルをadminに設定します。
set -privilege admin
ONTAPクラスタレベルとStorage VMレベルのキー管理ツール間でキーを移行
ONTAPのコマンドラインインターフェイス(CLI)を使用して、クラスタレベルのキー管理ツールとStorage VMレベルのキー管理ツールの間でキーを移行できます。
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権限レベルをadvancedに設定します。
set -privilege advanced -
キーを移行します。
security key-manager key migrate -from-vserver <storage_vm_name> -to-vserver <storage_vm_name> -
権限レベルをadminに設定します。
set -privilege admin