ストレージアレイのキャッシュ設定の変更
ストレージアレイ内のすべてのボリュームについて、フラッシュとブロックサイズのキャッシュメモリ設定を調整できます。
キャッシュメモリはコントローラ上の一時的な揮発性ストレージの領域であり、ドライブメディアよりもアクセス時間が速くなります。キャッシュパフォーマンスを調整するには、次の設定を調整します。
キャッシュ設定 | 製品説明 |
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デマンドキャッシュフラッシュの開始 |
キャッシュに格納された書き込み前のデータが何パーセントに達したらキャッシュフラッシュ(ディスクへの書き込み)を開始するかを指定します。デフォルトでは、書き込み前のデータが容量の80%に達するとキャッシュフラッシュが開始されます。書き込み処理が中心の環境では、この割合を高くすると、新しい書き込み要求をディスクにアクセスせずにキャッシュで処理できるため便利です。I/Oが不規則でデータのバーストがある環境では、この割合を低くして、バーストとバーストの間に頻繁にキャッシュがフラッシュされるようにすると効果的です。ただし、開始パーセンテージが80%未満の場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。 |
キャッシュブロックサイズ |
キャッシュブロックサイズは、各キャッシュブロックの最大サイズであり、キャッシュを管理する際の単位となります。デフォルトのブロックサイズは32KiBです。キャッシュブロックサイズは、4KiB、8KiB、16KiB、32KiBのいずれかです。使用するブロックサイズはアプリケーションによって異なり、ストレージのパフォーマンスに影響します。ファイルシステムやデータベースアプリケーションには、サイズを小さくすることをお勧めします。マルチメディアなどのシーケンシャルI/Oを生成するアプリケーションには、大きいサイズが適しています。 |
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メニューを選択します。[設定][システム]。
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下にスクロールして「その他の設定」を選択し、「キャッシュ設定の変更」をクリックします。
[キャッシュ設定の変更]ダイアログボックスが開きます。
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次の値を調整します。
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デマンド・キャッシュ・フラッシュを開始--ご使用の環境で使用されるI/Oに適した割合を選択します80%未満の値を選択すると、パフォーマンスが低下することがあります。
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キャッシュブロックサイズ--アプリケーションに適したサイズを選択してください。
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[ 保存( Save ) ] をクリックします。