レイテンシ（ミリ秒、ms）

特定のオブジェクトのI/Oアクティビティを監視します。

ボトルネックになっているオブジェクトを特定できる可能性があります。

IOPS

1秒あたりの入出力処理（IOPSまたはIO/秒）に影響する要因には、次の項目があります。

キャッシュヒット率が高いほど、I/O速度は高くなります。書き込みキャッシュが有効な場合の方が、無効な場合に比べて書き込みI/O速度が高くなります。個々のボリュームの書き込みキャッシュを有効にするかどうかを判断するときは、現在のIOPSと最大IOPSを確認します。シーケンシャルI/Oパターンの方が、ランダムI/Oパターンよりも高速です。I/Oパターンに関係なく、書き込みキャッシュを有効にしてI/O速度を最大化し、アプリケーションの応答時間を短縮します。

ボリュームのIOPS統計では、セグメントサイズの変更によるパフォーマンスの向上を確認できます。実験して最適なセグメントサイズを決定するか、ファイルシステムサイズまたはデータベースブロックサイズを使用します。

MiB/秒

転送またはスループットの速度は、アプリケーションのI/OサイズとI/O速度によって決まります。一般に、アプリケーションのI/O要求が小さいと転送速度は低下しますが、I/O速度は速く、応答時間は短くなります。アプリケーションのI/O要求のサイズが大きい場合は、スループットが高速になる可能性があります。

一般的なアプリケーションのI/Oパターンを理解しておくと、特定のストレージアレイの最大I/O転送速度を決定するのに役立ちます。

CPU

使用中の処理能力の割合を示します。

同じタイプのオブジェクトのCPU使用率に差異がある場合があります。たとえば、一方のコントローラのCPU使用率が高いか、時間の経過とともに増加している一方で、もう一方のコントローラのCPU使用率は低く安定しています。この場合、1つ以上のボリュームのコントローラ所有権を、CPU使用率の低いコントローラに変更できます。

ストレージアレイ全体でCPUを監視できます。時間の経過とともにアプリケーションのパフォーマンスが低下する場合は、ストレージアレイの追加が必要になることがあります。ストレージアレイを企業に追加することで、許容可能なパフォーマンスレベルでアプリケーションのニーズを引き続き満たすことができます。

ヘッドルーム

ヘッドルームとは、コントローラ、コントローラホストチャネル、およびコントローラドライブチャネルの残りのパフォーマンス容量のことです。この値はパーセンテージで表され、これらのオブジェクトが提供できる最大パフォーマンスと現在のパフォーマンスレベルの差を表します。