プールを使用すると、管理者が各ホストの使用状況を監視してストレージスペースが不足する可能性があるかどうかを判断する必要がなくなり、従来のディスクサイズ変更によるシステム停止を回避できます。プールの枯渇が近づくと、システムを停止することなくプールにドライブを追加でき、ホストからは透過的に容量の拡張が行われます。

プールを使用すると、データは自動的に再分散されてバランスが維持されます。パリティ情報とスペア容量をプール全体に分散することで、プール内のすべてのドライブを障害が発生したドライブのリビルドに使用できます。このアプローチでは専用のホットスペアドライブを使用しません。代わりに、予約済み（スペア）容量がプール全体でリザーブされます。ドライブ障害が発生すると、他のドライブのセグメントが読み取られてデータが再作成されます。次に、新しいドライブが選択され、障害が発生したドライブにあった各セグメントが書き込まれます。これにより、ドライブ間でのデータの分散が維持されます。