Volume Set Addressingに一貫性がない
ONTAPでは、ストレージアレイのパスセット全体で一貫性のないLUN IDを検出できます。Volume Set Addressingが設定されているストレージアレイでは、LUN IDの不一致を引き起こす問題の1つとして、LUNのマッピング先ポートの設定の不一致があります。
たとえば、EMC Symmetrixストレージアレイでは、LUNのマッピング先のチャネルディレクタポートでVolume Set Addressingパラメータの設定が一致していないと、LUNの不一致エラーが発生します。
storage errors showのメッセージ
EMC-1.128 (4849544143484920443630303035323430303132): This Array LUN is using multiple LUN IDs. Only one LUN ID per serial number is supported.
説明
このエラーメッセージの原因となる構成エラーは多数あります。ここでは、Volume Set Addressingの設定に一貫性がない場合に表示されるこのメッセージについて説明します。
ONTAPは、LUNのマッピング先のポートでVolume Set Addressingパラメータの設定が一貫していないかどうかを明示的にチェックします。設定が異なる場合、ONTAPの出力およびEMSメッセージでLUN IDの不一致として報告され storage errors show
ます。
ONTAPでは、Volume Set Addressingが想定どおりに設定されていない場合にはアラートが表示されません。アラートが表示されるのは、LUNのマッピング先のチャネルディレクタポート間で設定が一致していない場合だけです。 |
トラブルシューティングと問題解決
`storage errors show`コマンドで特定のエラーメッセージが表示され、ストレージアレイがEMC Symmetrixである場合は、次のいずれかの処理を実行すると、問題の原因がVolume Set Addressingの不整合であるかどうかを特定できます。
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ONTAPで、特定したアレイLUNに対してを実行し
storage disk show -disk
ます。このコマンドは、アレイLUNへのすべてのパスと各パスに割り当てられているLUN IDを表示します。
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ストレージアレイで、特定されたLUNのマッピング先のチャネルディレクタポートのVolume Set Addressing設定を確認します。
設定が一貫していないことが判明した場合は、ストレージアレイで構成の問題を修正し、両方のチャネルディレクタポートのパラメータをONTAPで必要な設定に設定します。
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関連情報 *