一般的な NAS ネームスペースアーキテクチャとは
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SVM ネームスペースを作成するときに使用できる一般的な NAS ネームスペースアーキテクチャがいくつかあります。ビジネスやワークフローのニーズに合わせて、ネームスペースアーキテクチャを選択できます。
ネームスペースの最上位は常にルートボリュームであり、スラッシュ( / )で表されます。ルートの下位のネームスペースアーキテクチャは、次の 3 つの基本カテゴリに分類されます。
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ネームスペースのルートへのジャンクションポイントを 1 つ備えた単一のブランチツリー
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ネームスペースのルートへのジャンクションポイントを複数備えた複数分岐ツリー
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複数のスタンドアロンボリュームがそれぞれ、ネームスペースのルートへの個別のジャンクションポイントを備えています
単一分岐ツリーを使用するネームスペース
単一分岐のツリーを使用するアーキテクチャには、 SVM ネームスペースのルートへの単一の挿入ポイントがあります。単一の挿入ポイントは、結合されたボリュームまたはルートの下のディレクトリのどちらかになります。それ以外のすべてのボリュームは、単一の挿入ポイントの下のジャンクションポイント(ボリュームまたはディレクトリ)でマウントされます。
たとえば、上記のネームスペースアーキテクチャを使用する標準的なボリュームジャンクション構成は、すべてのボリュームが単一の挿入ポイントの下で結合された以下のような構成になります。これは「 d ATA
」というディレクトリです。
Junction Junction Vserver Volume Active Junction Path Path Source ------- ------------ -------- ------------------- ----------- vs1 corp1 true /data/dir1/corp1 RW_volume vs1 corp2 true /data/dir1/corp2 RW_volume vs1 data1 true /data/data1 RW_volume vs1 eng1 true /data/data1/eng1 RW_volume vs1 eng2 true /data/data1/eng2 RW_volume vs1 sales true /data/data1/sales RW_volume vs1 vol1 true /data/vol1 RW_volume vs1 vol2 true /data/vol2 RW_volume vs1 vol3 true /data/vol3 RW_volume vs1 vs1_root - / -
複数分岐ツリーを使用するネームスペース
複数分岐のツリーを使用するネームスペースには、 SVM ネームスペースのルートへの複数の挿入ポイントがあります。挿入ポイントは、ルート直下で結合されたボリュームまたはディレクトリのどちらかになります。それ以外のすべてのボリュームは、挿入ポイントの下のジャンクションポイント(ボリュームまたはディレクトリ)でマウントされます。
たとえば、上記のネームスペースアーキテクチャを使用する標準的なボリュームジャンクション構成は、 SVM のルートボリュームへの 3 つの挿入ポイントがある以下のような構成になります。2 つの挿入ポイントは、「 `d ata" 」と「 projects' 」という名前のディレクトリです。挿入ポイントの 1 つは「 audit 」という名前の結合されたボリュームです。
Junction Junction Vserver Volume Active Junction Path Path Source ------- ------------ -------- ------------------- ----------- vs1 audit true /audit RW_volume vs1 audit_logs1 true /audit/logs1 RW_volume vs1 audit_logs2 true /audit/logs2 RW_volume vs1 audit_logs3 true /audit/logs3 RW_volume vs1 eng true /data/eng RW_volume vs1 mktg1 true /data/mktg1 RW_volume vs1 mktg2 true /data/mktg2 RW_volume vs1 project1 true /projects/project1 RW_volume vs1 project2 true /projects/project2 RW_volume vs1 vs1_root - / -
複数のスタンドアロンボリュームを含むネームスペース
スタンドアロンボリュームを使用するアーキテクチャでは、すべてのボリュームに SVM ネームスペースのルートへの挿入ポイントがありますが、それらのボリュームは別のボリュームの下でジャンクションされません。各ボリュームは一意のパスを持ち、ルート直下で結合されているか、ルートより下のディレクトリで結合されています。
たとえば、上記のネームスペースアーキテクチャを使用する標準的なボリュームジャンクション構成は、 SVM のルートボリュームへの 5 つの挿入ポイントがあり、それぞれが 1 つのボリュームへのパスを表す以下のような構成になります。
Junction Junction Vserver Volume Active Junction Path Path Source ------- ------------ -------- ------------------- ----------- vs1 eng true /eng RW_volume vs1 mktg true /vol/mktg RW_volume vs1 project1 true /project1 RW_volume vs1 project2 true /project2 RW_volume vs1 sales true /sales RW_volume vs1 vs1_root - / -