ネットグループをSVMにロードする
エクスポートポリシールールでクライアントの照合に使用できる方法の 1 つは、ネットグループにリストされているホストを使用することです。ネットグループは、外部ネームサーバに格納されているネットグループを使用する代わりに、Uniform Resource Identifier(URI)を使用(`vserver services name-service netgroup load`してSVMにロードできます。
ネットグループファイルは、 SVM にロードする前に、次の要件を満たしている必要があります。
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ファイルは、 NIS の設定に使用されるのと同じ適切なネットグループテキストファイル形式を使用する必要があります。
ONTAP は、ロードを行う前にネットグループテキストファイル形式をチェックします。ファイルにエラーが含まれている場合、ファイルはロードされず、ファイルで実行する必要のある修正を示すメッセージが表示されます。エラーを修正後に、ネットグループファイルを指定した SVM に再ロードできます。
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ネットグループファイル内のホスト名に含まれる英文字は、すべて小文字にする必要があります。
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サポートされる最大ファイルサイズは 5MB です。
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ネットグループでサポートされる最大ネストレベルは 1000 です。
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ネットグループファイルでホスト名を定義する際に使用できるのは、プライマリ DNS ホスト名のみです。
エクスポートへのアクセスに関する問題を回避するために、ホスト名の定義には DNS CNAME やラウンドロビンレコードを使用しないでください。
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ネットグループファイル内の 3 つの値のうちユーザおよびドメインの部分は、 ONTAP でサポートされていないので空にしておく必要があります。
ホスト / IP の部分のみがサポートされます。
ONTAP は、ローカルネットグループファイルを対象としたホスト単位のネットグループ検索をサポートしています。ネットグループファイルをロードしたあと、ホスト単位のネットグループ検索を有効にするために netgroup.byhost マップが ONTAP によって自動的に作成されます。これにより、エクスポートポリシールールを処理してクライアントアクセスを評価する際のローカルネットグループ検索にかかる時間が大幅に短縮されます。
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URI から SVM にネットグループをロードします。
vserver services name-service netgroup load -vserver vserver_name -source {ftp|http|ftps|https}://uri
ネットグループファイルのロードとnetgroup.byhostマップの構築には数分かかることがあります。
ネットグループの更新が必要な場合は、ネットグループファイルを編集し、更新されたファイルを SVM にロードすることができます。
次のコマンドは、HTTPのURLを使用して、ネットグループ定義をvs1というSVMにロードし `http://intranet/downloads/corp-netgroup`ます。
vs1::> vserver services name-service netgroup load -vserver vs1 -source http://intranet/downloads/corp-netgroup