SAN 環境でのデータ保護方法の概要
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データを保護するには、データのコピーを作成して、誤ってデータを削除した場合、アプリケーションがクラッシュした場合、データが破損した場合、災害が発生した場合にそのコピーをリストアできるようにします。データ保護およびバックアップのニーズに応じて、 ONTAP では、データを保護するためのさまざまな方法を提供しています。
SnapMirror のビジネス継続性( SM-BC )
ONTAP 9.9.1の一般提供開始以降では、目標復旧時間ゼロ(ゼロRTO)または透過的アプリケーションフェイルオーバー(TAF)によって、SAN環境でビジネスクリティカルなアプリケーションを自動的にフェイルオーバーできます。SM-BCを使用するには、2つのAFFクラスタまたは2つのオールフラッシュSANアレイ(ASA)クラスタを使用する構成にONTAPメディエーター1.2がインストールされている必要があります。
Snapshot コピー
LUN の複数のバックアップを手動または自動で作成、スケジュール、および保守できます。Snapshot コピーは、最小限のボリュームスペースしか使用せず、パフォーマンスコストもかかりません。LUN データを誤って変更または削除した場合は、最新のいずれかの Snapshot コピーからデータをすばやく簡単にリストアできます。
FlexClone LUN ( FlexClone のライセンスが必要)
アクティブボリューム内や Snapshot コピー内にある別の LUN の書き込み可能なポイントインタイムコピーを提供します。クローンとその親は、相互に影響を及ぼさずに個別に変更できます。
SnapRestore (ライセンスが必要)
ボリューム全体の Snapshot コピーから高速かつスペース効率に優れたデータリカバリを必要に応じて実行できます。SnapRestore を使用すると、ストレージシステムをリブートしなくても、 LUN を以前保存した状態にリストアできます。
データ保護ミラーコピー( SnapMirror のライセンスが必要)
非同期のディザスタリカバリを提供します。そのために、ボリューム上にあるデータの Snapshot コピーを定期的に作成し、それらの Snapshot コピーを通常は別のクラスタ上にあるパートナーボリュームにローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワーク経由でコピーして保持します。ソースボリューム上のデータが破損した場合や失われた場合には、パートナーボリューム上のミラーコピーにより、最新の Snapshot コピーの時点におけるデータをすぐに使用およびリストアすることができます。
SnapVault バックアップ( SnapMirror のライセンスが必要)
ストレージ効率に優れた、長期間保持できるバックアップを提供します。SnapVault 関係により、ボリュームの選択した Snapshot コピーをデスティネーションボリュームにバックアップし、保持することができます。
テープバックアップおよびアーカイブ処理を行っている場合は、 SnapVault セカンダリボリュームにすでにバックアップされているデータに対してそれらの処理を実行できます。
SnapDrive for Windows または UNIX ( SnapDrive ライセンスが必要)
LUN へのアクセスを設定し、 LUN を管理し、ストレージシステムの Snapshot コピーを Windows ホストまたは UNIX ホストから直接管理します。
ネイティブテープバックアップ / リカバリ
ONTAP はほとんどの既存のテープドライブに対応しており、テープベンダーが新しいデバイスのサポートを動的に追加するための方策も用意されています。ONTAP は Remote Magnetic Tape ( RMT )プロトコルもサポートしているため、 RMT 対応システムへのバックアップやリカバリも可能です。