単一ファブリックゾーニング
単一ファブリック構成でも、各ホストイニシエータを各ストレージノードに接続できます。複数のパスを管理するには、ホストにマルチパスソフトウェアが必要です。ソリューションの耐障害性を確保するために、マルチパス用に各ホストに2つのイニシエータが必要です。
各イニシエータには、そのイニシエータがアクセスできる各ノードのLIFを少なくとも1つ設定する必要があります。ホストイニシエータからクラスタ内のHAペアのノードへのパスが少なくとも1つあるようにゾーニングを設定して、LUN接続用のパスを提供する必要があります。つまり、ホスト上の各イニシエータには、そのゾーン構成内のノードごとにターゲットLIFが1つだけ割り当てられます。クラスタ内の同じノードまたは複数のノードへのパスが複数必要な場合は、ゾーン構成内の各ノードに複数のLIFが割り当てられます。これにより、ノードに障害が発生した場合や、LUNを含むボリュームが別のノードに移動された場合でも、ホストはLUNに引き続きアクセスできます。また、レポートノードを適切に設定する必要があります。
単一ファブリック構成はサポートされていますが、可用性に優れているとはみなされません。1つのコンポーネントの障害が、データ アクセスの中断を招く可能性があります。
次の図では、ホストに2つのイニシエータがあり、マルチパス ソフトウェアを実行しています。次の2つのゾーンがあります。
この図で使用されている命名規則は、ONTAPソリューションで使用できる一例です。 |
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ゾーン1:HBA 0、LIF_1、およびLIF_3
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ゾーン2:HBA 1、LIF_2、およびLIF_4
構成に追加のノードが含まれている場合は、追加のノードのLIFがこれらのゾーンに含まれます。
この例では、各ゾーンに4つのLIFをすべて配置することもできます。その場合のゾーンは次のようになります。
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ゾーン1:HBA 0、LIF_1、LIF_2、LIF_3、およびLIF_4
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ゾーン2:HBA 1、LIF_1、LIF_2、LIF_3、およびLIF_4
ホストオペレーティングシステムとマルチパスソフトウェアが、ノード上のLUNへのアクセスに使用される数のパスをサポートしている必要があります。ノードのLUNへのアクセスに使用するパスの数については、SAN構成の制限に関するセクションを参照してください。 |