バナーとMOTDの概要を管理します。
ONTAPでは、ログインバナーまたはMessage Of The Day(MOTD)を設定して、クラスタまたはStorage Virtual Machine(SVM)のCLIユーザに管理情報を提供できます。
バナーは、ユーザにパスワードなどの認証を要求する前に、コンソールセッション(クラスタアクセスのみ)または SSH セッション(クラスタアクセスまたは SVM アクセス)に表示されます。たとえば、バナーを使用して、システムへのログインを試行したユーザに次のような警告メッセージを表示することができます。
$ ssh admin@cluster1-01 This system is for authorized users only. Your IP Address has been logged. Password:
MOTD は、ユーザの認証後、クラスタシェルプロンプトが表示される前に、コンソールセッション(クラスタアクセスのみ)または SSH セッション(クラスタアクセスまたは SVM アクセス)に表示されます。たとえば、 MOTD を使用して、認証されたユーザに次のような情報メッセージを表示することができます。
$ ssh admin@cluster1-01 Password: Greetings. This system is running ONTAP 9.0. Your user name is 'admin'. Your last login was Wed Apr 08 16:46:53 2015 from 10.72.137.28.
バナーまたはMOTDの内容は、コマンドまたは security login motd modify`コマンドを使用して次の方法で作成または変更できます `security login banner modify
。
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CLI の対話型モードまたは非対話型モードを使用して、バナーまたは MOTD に使用するテキストを指定できます。
対話型モードでは、または `-uri`パラメータを指定せずにコマンドを実行すると起動されます。このモードで `-message`は、メッセージに改行(行末とも呼ばれます)を使用できます。
パラメータを使用してメッセージ文字列を指定する非対話型モードで `-message`は、改行はサポートされません。
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バナーまたは MOTD に使用する内容を FTP または HTTP からアップロードできます。
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動的な内容を表示するように MOTD を設定できます。
MOTD には、たとえば次のような情報を動的に表示することができます。
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クラスタ名、ノード名、または SVM 名
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クラスタの日付と時刻
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ログインしているユーザの名前
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ユーザによるクラスタのノードへの前回のログイン
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ログインしたデバイスの名前または IP アドレス
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オペレーティングシステムの名前
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ソフトウェアリリースバージョン
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有効なクラスタバージョン文字列のマニュアルページには
security login motd modify
、動的に生成される内容をMOTDに表示するためのエスケープシーケンスが記載されています。
バナーでは動的な内容はサポートされていません。
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バナーと MOTD はクラスタレベルまたは SVM レベルで管理できます。
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バナーには次の特徴があります。
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クラスタ用に設定したバナーは、バナーメッセージが定義されていない SVM に対しても表示されます。
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SVM ごとに SVM レベルのバナーを設定できます。
このバナーが設定された SVM では、クラスタレベルのバナーが設定されていても、 SVM レベルのバナーだけが表示されます。
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MOTD には次の特徴があります。
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クラスタに設定したMOTDは、デフォルトですべてのSVMに対しても有効になります。
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さらに、SVMごとにSVMレベルのMOTDを設定できます。
この場合、 SVM にログインしたユーザには、クラスタレベルと SVM レベルの 2 つの MOTD が表示されます。
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クラスタレベルの MOTD を有効にするか無効にするかは、クラスタ管理者が SVM 単位で設定できます。
クラスタ管理者が SVM でクラスタレベルの MOTD を無効にした場合、その SVM にログインしたユーザにはクラスタレベルの MOTD は表示されません。
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