シングルノード ONTAP クラスタを管理する
シングルノード クラスタは、スタンドアロン ノード上でクラスタを実行する特殊な実装です。シングルノード クラスタは冗長性を提供しないため、推奨されません。ノードが停止すると、データ アクセスが失われます。
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フォールト トレランスと中断のない運用のために、クラスターを"高可用性(HA ペア)"で構成することを強くお勧めします。 |
シングルノード クラスタを構成またはアップグレードする場合は、次の点に留意する必要があります。
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シングルノード クラスタでは、ルート ボリュームの暗号化はサポートされません。
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ノードを削除してシングルノード クラスタにする場合は、クラスタ ポートでデータ トラフィックが処理されるよう、クラスタ ポートをデータ ポートに変更してそのデータ ポートにデータLIFを作成します。
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シングルノード クラスタの場合は、ソフトウェアのセットアップ時に構成のバックアップ先を指定できます。セットアップ後は、ONTAPコマンドを使用して設定を変更できます。
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ノードに接続するホストが複数ある場合、各ホストでオペレーティング システム(WindowsやLinuxなど)が同じである必要はありません。ホストからコントローラへのパスが複数ある場合は、ホストでALUAを有効にする必要があります。
シングルノードを使用するiSCSI SANホストの構成方法
iSCSI SANホストは、1つのノードに直接接続するように構成することも、1つまたは複数のIPスイッチを介して接続するように構成することもできます。ノードからスイッチに複数のiSCSI接続を確立できます。
直接接続型のシングルノード構成では、1つまたは複数のホストをノードに直接接続します。

単一ネットワークのシングルノード構成では、1つのノードを1台のスイッチで1つまたは複数のホストに接続します。スイッチが1台しかないため、この構成では完全な冗長性は確保されません。

マルチネットワークのシングルノード構成では、1つのノードを複数のスイッチで1つまたは複数のホストに接続します。スイッチが複数あるため、この構成では完全な冗長性が確保されます。

シングルノードを使用するFCおよびFC-NVMe SANホストの構成方法
シングルノードのFCおよびFC-NVMe SANホストは、1つ以上のファブリック経由で接続するように構成できます。N-Port ID Virtualization(NPIV;NポートID仮想化)が必要で、ファブリック内のすべてのFCスイッチで有効にする必要があります。FCまたはFC-NVMe SANホストをFCスイッチを使用せずにシングルノードに直接接続することはできません。
単一ファブリックのシングルノード構成では、1つのノードを1台のスイッチで1つまたは複数のホストに接続します。スイッチが1台しかないため、この構成では完全な冗長性は確保されません。
単一ファブリックのシングルノード構成では、ホストからノードへのパスが1つの場合、マルチパス ソフトウェアは必要ありません。
マルチファブリックのシングルノード構成では、1つのノードを複数のスイッチで1つまたは複数のホストに接続します。次の図は、マルチファブリックのシングルノード構成を示しています。わかりやすいように、この図ではファブリックが2つだけになっていますが、マルチファブリック構成は2つ以上の任意の数のファブリックで構成できます。この図では、上のシャーシにストレージ コントローラが取り付けられています。下のシャーシは、この例のように空けておくか、IOMXモジュールを使用できます。
次の図のFCターゲット ポート(0a、0c、0b、0d)は一例です。実際のポート番号は、使用しているストレージ ノードのモデル、および拡張アダプタを使用しているかどうかによって異なります。

シングルノード クラスタでのONTAPのアップグレード
ONTAP CLIを使用して、シングルノード クラスタの自動更新を実行できます。シングルノード クラスタには冗長性がないため、更新時には常にシステム停止が発生します。System Managerを使用してシステム停止を伴うアップグレードを実行することはできません。
アップグレード"準備"の手順を完了する必要があります。
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以前のONTAPソフトウェア パッケージを削除します。
cluster image package delete -version <previous_package_version> -
ターゲットのONTAPソフトウェア パッケージをダウンロードします。
cluster image package get -url locationcluster1::> cluster image package get -url http://www.example.com/software/9.7/image.tgz Package download completed. Package processing completed.
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ソフトウェア パッケージがクラスタ パッケージ リポジトリにあることを確認します。
cluster image package show-repositorycluster1::> cluster image package show-repository Package Version Package Build Time ---------------- ------------------ 9.7 M/DD/YYYY 10:32:15
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クラスタをアップグレードする準備が完了していることを確認します。
cluster image validate -version <package_version_number>cluster1::> cluster image validate -version 9.7 WARNING: There are additional manual upgrade validation checks that must be performed after these automated validation checks have completed...
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検証の進捗を監視します。
cluster image show-update-progress -
検証で特定された必要なアクションをすべて完了します。
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必要に応じて、ソフトウェア アップグレードの見積もりを生成します。
cluster image update -version <package_version_number> -estimate-onlyソフトウェア アップグレードの見積もりには、更新対象の各コンポーネントの詳細とアップグレードの推定期間が表示されます。
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ソフトウェアのアップグレードを実行します。
cluster image update -version <package_version_number>問題が発生した場合は、更新が一時停止し、措置を講じるように求められます。問題の詳細や更新の進捗を確認するには、cluster image show-update-progressコマンドを使用します。問題を修正したら、cluster image resume-updateコマンドを使用して更新を再開できます。 -
クラスタの更新の進捗を表示します。
cluster image show-update-progressノードは更新の一環として再起動され、再起動中にアクセスすることはできません。
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通知を送信します。
autosupport invoke -node * -type all -message "Finishing_Upgrade"メッセージを送信するようにクラスタが設定されていない場合は、通知のコピーがローカルに保存されます。