ダンプバックアップの仕組み
ダンプバックアップでは、事前定義されたプロセスを使用して、ファイルシステムデータがディスクからテープに書き込まれます。バックアップできるのは、ボリューム、qtree、またはボリューム全体でもqtree全体でもないサブツリーです。
次の表に、ダンプパスで指定されたオブジェクトについて、 ONTAP が実行するバックアッププロセスを示します。
段階 | アクション |
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1 |
フルボリュームバックアップまたはフルqtreeバックアップ以外の場合、ONTAPはディレクトリをトラバースしてバックアップ対象のファイルを特定します。ボリューム全体またはqtree全体をバックアップする場合、ONTAPはこの段階を第2段階と組み合わせます。 |
2 |
フルボリュームバックアップまたはフルqtreeバックアップの場合、ONTAPはボリュームまたはqtree内のバックアップ対象のディレクトリを特定します。 |
3 |
ONTAPはディレクトリをテープに書き込みます。 |
4 |
ONTAPはファイルをテープに書き込みます。 |
5 |
ONTAPはACL情報(該当する場合)をテープに書き込みます。 |
ダンプバックアップでは、バックアップにデータのSnapshotコピーが使用されます。したがって、バックアップを開始する前にボリュームをオフラインにする必要はありません。
ダンプバックアップでは、作成した各Snapshotコピーにという名前を付け `snapshot_for_backup.n`ます( `n`は0から始まる整数)。ダンプバックアップでSnapshotコピーが作成されるたびに、この整数値は1ずつ増分されます。この整数は、ストレージシステムのリブート後に0にリセットされます。バックアップ処理が完了すると、ダンプエンジンによってこのSnapshotコピーが削除されます。
ONTAPで複数のダンプバックアップを同時に実行すると、ダンプエンジンによって複数のSnapshotコピーが作成されます。たとえば、ONTAPで2つのダンプバックアップを同時に実行すると、データのバックアップ元のボリューム内にはとの snapshot_for_backup.1`Snapshotコピーが作成されます `snapshot_for_backup.0
。
Snapshotコピーからバックアップする場合、ダンプエンジンでは追加のSnapshotコピーは作成されません。 |