デフォルトクォータの機能
-
このドキュメント ページのPDF
-
ボリューム管理
- CLI を使用した論理ストレージ管理
-
NAS ストレージ管理
-
CLIを使用したSMBの管理
- SMB を使用したファイルアクセスの管理
-
CLIを使用したSMBの管理
-
ボリューム管理
PDF版ドキュメントのセット
Creating your file...
デフォルトクォータを使用して、特定のクォータタイプのすべてのインスタンスにクォータを適用できます。たとえば、デフォルトユーザクォータは、指定した FlexVol または qtree について、システム上のすべてのユーザに適用されます。また、デフォルトクォータを使用すると、クォータを簡単に変更できます。
デフォルトクォータを使用すると、大量のクォータターゲットに自動的に制限を適用でき、ターゲットごとに個別のクォータを作成する必要はありません。たとえば、ほとんどのユーザの使用ディスクスペースを 10GB に制限する場合、ユーザごとにクォータを作成する代わりに、 10GB のディスクスペースのデフォルトユーザクォータを指定できます。特定のユーザに異なる制限を適用する場合は、それらのユーザに対して明示的クォータを作成できます。(特定のターゲットまたはターゲットリストを指定した明示的クォータは、デフォルトクォータを上書きします)。
また、デフォルトクォータを使用すると、クォータの変更を有効にする必要がある場合に、再初期化ではなくサイズ変更を使用できます。たとえば、すでにデフォルトユーザクォータが設定されているボリュームに明示的ユーザクォータを追加すると、サイズ変更によって新しいクォータをアクティブ化できます。
デフォルトクォータは、 3 種類のクォータターゲット(ユーザ、グループ、および qtree )のすべてに適用できます。
デフォルトクォータには、必ずしも制限を指定する必要はありません。デフォルトクォータは追跡クォータにもなります。
クォータは、コンテキストに応じて、空の文字列( "" )またはアスタリスク( * )であるターゲットによって示されます。
-
を使用してクォータを作成した場合
volume quota policy rule create
コマンドを実行し、を設定します-target
空の文字列("")のパラメータを指定すると、デフォルトクォータが作成されます。 -
を参照してください
volume quota policy rule create
コマンドを入力します-qtree
パラメータは、クォータルールの適用先のqtreeの名前を指定します。このパラメータは、ツリータイプのルールには適用されません。ボリュームレベルのユーザまたはグループのタイプルールの場合、このパラメータには "" を指定する必要があります。 -
をクリックします
volume quota policy rule show
コマンドを実行すると、デフォルトクォータのターゲットに空の文字列("")が表示されます。 -
をクリックします
volume quota report
コマンドを実行すると、デフォルトクォータのIDとクォータ指定子にアスタリスク(*)が表示されます。
デフォルトユーザクォータの例
次のクォータルールでは、デフォルトユーザクォータを使用して、vol1の各ユーザに50MBの制限を適用しています。
cluster1::> volume quota policy rule create -vserver vs0 -volume vol1 -policy-name default -type user -target "" -qtree "" -disk-limit 50m cluster1::> volume quota policy rule show -vserver vs0 -volume vol1 Vserver: vs0 Policy: default Volume: vol1 Soft Soft User Disk Disk Files Files Type Target Qtree Mapping Limit Limit Limit Limit Threshold ----- -------- ------- ------- -------- ------- ------ ------- --------- user "" "" off 50MB - - - -
システム上原因のユーザが、 vol1 内に占めるそのユーザのデータが 50MB を超えるようなコマンドを入力した場合(エディタからのファイルへの書き込みなど)、そのコマンドは失敗します。