SnapManager によるセキュリティの維持方法
SnapManager 処理は、適切なクレデンシャルがある場合にのみ実行できます。SnapManager のセキュリティは、ユーザ認証によって管理されます。
SnapManager では、パスワードのプロンプトまたはユーザクレデンシャルの設定を通じてユーザ認証を要求することで、セキュリティが維持されます。有効なユーザが SnapManager サーバで認証および許可されている。
SnapManager のクレデンシャルとユーザ認証は、 SnapManager 3.0 とは大きく異なります。
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SnapManager 3.0 より前のバージョンでは、 SnapManager のインストール時に任意のサーバパスワードを設定していました。SnapManager サーバを使用する場合は、 SnapManager サーバのパスワードが必要です。smo credential set -host コマンドを使用して、 SnapManager サーバのパスワードをユーザクレデンシャルに追加する必要があります。
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SnapManager ( 3.0 以降)では、 SnapManager サーバのパスワードが個々のユーザオペレーティングシステム( OS )認証に置き換えられています。ホストと同じサーバからクライアントを実行しない場合、 SnapManager サーバは OS のユーザ名とパスワードを使用して認証を実行します。OS パスワードの入力を求められない場合は、 smo credential set -hostコマンド を使用して SnapManager ユーザクレデンシャルキャッシュにデータを保存できます。
smo credential set -host コマンドでは、 smo .config ファイルの host.credentials" プロパティを true に設定した場合に、クレデンシャルが記憶されます。 -
例 *
user1 と User2 は、 Prof2 というプロファイルを共有しています。このとき、 User2 は、 Host1 へのアクセスが許可されていないと、 Host1 の Database1 のバックアップを実行できません。User1 は、 Host3 へのアクセスが許可されていない Host3 にデータベースのクローンを作成することはできません。
次の表に、ユーザに割り当てられているさまざまな権限を示します。
権限のタイプ |
ユーザ 1 |
ユーザ 2 |
ホストパスワード |
ホスト 1 、ホスト 2 |
Host2 、 Host3 |
リポジトリパスワード |
リポ 1. |
リポ 1. |
プロファイルパスワード |
Prof1 、 Prof2 |
PROF2 |
User1 と User2 に共有プロファイルがなく、 User1 には Host1 と Host2 へのアクセスが許可されており、 User2 には Host2 へのアクセスが許可されているとします。このとき、 User2 は、 Host1 上で dump や system verify などのプロファイル以外のコマンドも実行できません。