イレイジャーコーディングとは
イレイジャーコーディングは、StorageGRID がオブジェクトデータを格納するために使用する2つの方法のうちの1つです。イレイジャーコーディングを使用するILMルールにオブジェクトが一致した場合、それらのオブジェクトはデータフラグメントにスライスされ、追加のパリティフラグメントが計算されて、各フラグメントが別 々 のストレージノードに格納されます。
アクセスされたオブジェクトは、格納されたフラグメントを使用して再アセンブルされます。データフラグメントまたはパリティフラグメントが破損したり失われたりしても、イレイジャーコーディングアルゴリズムが残りのデータフラグメントとパリティフラグメントを使用してそのフラグメントを再作成します。
ILMルールを作成すると、それらのルールをサポートするイレイジャーコーディングプロファイルがStorageGRID によって作成されます。イレイジャーコーディングプロファイルのリストを表示できます。 "イレイジャーコーディングプロファイルの名前を変更します"または "イレイジャーコーディングプロファイルがどのILMルールでも使用されていない場合は、非アクティブ化します"。
次の例は、オブジェクトのデータに対するイレイジャーコーディングアルゴリズムの使用方法を示しています。この例の ILM ルールでは 4+2 のイレイジャーコーディングスキームを使用します。各オブジェクトは 4 つのデータフラグメントに等分され、オブジェクトデータから 2 つのパリティフラグメントが計算されます。ノードやサイトの障害時にもデータが保護されるよう、 6 つの各フラグメントは 3 つのデータセンターサイトの別々のノードに格納されます。
4+2イレイジャーコーディングスキームはさまざまな方法で設定できます。たとえば、6つのストレージノードで構成される単一サイトのストレージプールを設定できます。の場合 "サイト障害からの保護"では、3つのサイトで構成されるストレージプールを使用し、各サイトに3つのストレージノードを配置できます。6 つのうちのいずれか 4 つのフラグメント(データまたはパリティ)が使用可能であれば、オブジェクトを読み出すことができます。最大 2 つのフラグメントが失われても、オブジェクトデータが失われることはありません。サイト全体が失われても、他のすべてのフラグメントに引き続きアクセスできるかぎり、オブジェクトの読み出しまたは修復が可能です。
3 つ以上のストレージノードが失われると、オブジェクトを読み出せなくなります。