グリッドでS3オブジェクトロックのグローバル設定が有効になっている場合、S3テナントユーザはS3オブジェクトロックを有効にしてバケットを作成し、各バケットに*デフォルトの保持期間*を選択できます。

グリッドでグローバルな S3 オブジェクトのロック設定が有効になっている場合、 S3 テナントユーザは S3 オブジェクトのロックを有効にしたバケットを作成し、 S3 REST API を使用して、そのバケットに追加された各オブジェクトバージョンの最新の保持設定とリーガルホールド設定を指定できます。

S3 テナントユーザは、 Expiration アクションを指定するライフサイクル設定をバケットに追加できます。バケットライフサイクルが存在する場合、クライアントがオブジェクトを削除しないかぎり、 StorageGRID は Expiration アクションで指定された日付または日数が経過するまでオブジェクトを格納します。を参照して "S3 ライフサイクル設定を作成する"

S3クライアントはオブジェクトの削除要求を実行できます。StorageGRID は、オブジェクトを削除するか保持するかを決定する際に、常に S3 バケットライフサイクルまたは ILM よりもクライアントの削除要求を優先します。

テナントごとにS3オブジェクトロックの最大保持期間を設定します。これにより、テナントユーザはバケットごとにデフォルトの保持期間を設定できます。最大保持期間は、そのバケットに新たに取り込まれたオブジェクト（オブジェクトのretain-until-date）にも適用されます。

オブジェクトの格納期間を制御するILMの配置手順を作成します。オブジェクトが ILM ルールに一致した場合、 StorageGRID は ILM ルールの最後の期間が経過するまでそのオブジェクトを格納します。配置手順に「forever」が指定されている場合、オブジェクトは無期限に保持されます。

オブジェクトの保持期間を誰が制御するかに関係なく、格納するオブジェクトコピーのタイプ（レプリケートまたはイレイジャーコーディング）とコピーの場所（ストレージノードまたはクラウドストレージプール）はILM設定によって制御されます。