ソリューションアーキテクチャ
次のアーキテクチャ図は、FSx ストレージ サービスを使用した AWS EC2 インスタンス上の高可用性 Oracle データベースのデプロイメントを示しています。同様の展開スキームですが、別のリージョンにスタンバイを配置して災害復旧用に設定できます。
環境内では、Oracle コンピューティング インスタンスは AWS EC2 インスタンス コンソールを介してデプロイされます。コンソールから利用できる EC2 インスタンス タイプは複数あります。 NetApp、RedHat Enterprise Linux 8 と最大 10Gps のネットワーク帯域幅を備えた m5 Ami イメージなどのデータベース指向の EC2 インスタンス タイプを導入することを推奨しています。
一方、FSx ボリューム上の Oracle データベースストレージは、AWS FSx コンソールまたは CLI を使用してデプロイされます。その後、Oracle バイナリ、データ、またはログ ボリュームが EC2 インスタンス Linux ホストに提示され、マウントされます。各データ ボリュームまたはログ ボリュームには、採用されている基盤となるストレージ プロトコルに応じて複数の LUN を割り当てることができます。
FSx ストレージ クラスターは二重冗長性を備えて設計されているため、プライマリ ストレージ クラスターとスタンバイ ストレージ クラスターの両方が 2 つの異なるアベイラビリティ ゾーンにデプロイされます。データベース ボリュームは、すべての Oracle バイナリ、データ、およびログ ボリュームに対して、ユーザーが設定可能な間隔でプライマリ FSx クラスターからスタンバイ FSx クラスターに複製されます。
この高可用性 Oracle 環境は、Ansible コントローラー ノードとSnapCenterバックアップ サーバーおよび UI ツールによって管理されます。 Oracle のインストール、構成、レプリケーションは、Ansible プレイブック ベースのツールキットを使用して自動化されます。 Oracle EC2 インスタンスのカーネル オペレーティング システムの更新や Oracle パッチ適用は、プライマリとスタンバイの同期を維持するために並行して実行できます。実際、初期の自動化設定は、必要に応じていくつかの繰り返し日常的な Oracle タスクを実行するように簡単に拡張できます。
SnapCenter は、必要に応じて、Oracle データベースのポイントインタイムリカバリやプライマリ ゾーンまたはスタンバイ ゾーンでのデータベースのクローン作成のワークフローを提供します。 SnapCenter UI を使用すると、RTO または RPO の目標に基づいて、高可用性または災害復旧のためにスタンバイ FSx ストレージへの Oracle データベースのバックアップとレプリケーションを構成できます。
このソリューションは、Oracle RAC および Data Guard のデプロイメントで利用できる機能と同様の機能を提供する代替プロセスを提供します。