ブロードキャストドメインの概要(ONTAP 9.8以降)
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ブロードキャストドメインの目的は、同じレイヤ 2 ネットワークに属するネットワークポートをグループ化することです。グループ化したポートは、データまたは管理トラフィック用の Storage Virtual Machine ( SVM )で使用できます。
ブロードキャストドメインは IPspace 内に配置されます。クラスタを初期化すると、デフォルトのブロードキャストドメインが 2 つ作成されます。
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「デフォルト」のブロードキャストドメインには、「デフォルト」の IPspace 内にあるポートが含まれています。
これらのポートは、主にデータの提供に使用されます。クラスタ管理ポートとノード管理ポートも、このブロードキャストドメインに含まれています。
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「クラスタ」のブロードキャストドメインには、「クラスタ」の IPspace 内にあるポートが含まれています。
これらのポートはクラスタ通信に使用され、クラスタ内のすべてのノードのすべてのクラスタポートが含まれます。
必要に応じて、追加のブロードキャストドメインがデフォルト IPspace に作成されます。「 default 」ブロードキャストドメインには、管理 LIF のホームポートに加え、そのポートにレイヤ 2 に到達できるその他のポートが含まれます。追加のブロードキャストドメインには、「 default-1 」、「 default-2 」などの名前が付けられます。
ブロードキャストドメインの使用例
ブロードキャストドメインは、同じ IPspace 内の一連のネットワークポートで、一般にクラスタ内の多数のノードのポートを含む、相互にレイヤ 2 に到達できるかどうかを示します。
次の図は、 4 ノードクラスタの 3 つのブロードキャストドメインにポートを割り当てている例を示しています。
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「 Cluster 」ブロードキャストドメインはクラスタの初期化中に自動的に作成され、クラスタ内の各ノードのポート a と b を含んでいます。
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「 default 」ブロードキャストドメインもクラスタの初期化時に自動的に作成され、クラスタ内の各ノードのポート c と d を含んでいます。
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レイヤ 2 ネットワークの到達可能性に基づいて、クラスタの初期化時に追加のブロードキャストドメインが自動的に作成されます。追加されるブロードキャストドメインには、 default-1 、 default-2 などの名前が付けられます。
各ブロードキャストドメインと同じ名前で、同じネットワークポートを持つフェイルオーバーグループが自動的に作成されます。このフェイルオーバーグループはシステムによって自動的に管理されます。つまり、ブロードキャストドメインのポートが追加または削除されると、フェイルオーバーグループのポートも自動的に追加または削除されます。