リモートクラスタのデスティネーションONTAP S3バケットからテイクオーバーする
ソースバケットのデータが使用できなくなった場合は、SnapMirror関係を解除してデスティネーションバケットを書き込み可能にし、データの提供を開始できます。
テイクオーバー処理が実行されると、ソースバケットが読み取り専用に変換され、元のデスティネーションバケットが読み取り/書き込みに変換されるため、SnapMirror S3関係が反転されます。
無効にしたソースバケットが再び使用可能になると、SnapMirror S3は2つのバケットの内容を自動的に再同期します。Volume SnapMirror環境の場合のように、関係を明示的に再同期する必要はありません。
テイクオーバー処理はリモートクラスタから開始する必要があります。
SnapMirror S3はソースバケットからデスティネーションバケットにオブジェクトをレプリケートしますが、ユーザ、グループ、およびポリシーをソースオブジェクトストアからデスティネーションオブジェクトストアにレプリケートすることはありません。
フェイルオーバー時にクライアントがデスティネーションバケットにアクセスできるように、デスティネーションオブジェクトストアでユーザ、グループポリシー、権限などのコンポーネントを設定する必要があります。
ユーザがデスティネーションクラスタで作成されたときにソースキーを手動で指定していれば、ソースユーザとデスティネーションユーザで同じアクセスキーとシークレットキーを使用できます。例:
vserver object-store-server user create -vserver svm1 -user user1 -access-key "20-characters" -secret-key "40-characters"
使用できないバケットからフェイルオーバーし、データの提供を開始します。
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[保護]>[関係]をクリックし、[ SnapMirror S3]*を選択します。
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をクリックし
、[フェイルオーバー]*を選択し、[フェイルオーバー]*をクリックします。
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デスティネーションバケットのフェイルオーバー処理を開始します。
snapmirror failover start -destination-path svm_name:/bucket/bucket_name
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フェイルオーバー処理のステータスを確認します。
snapmirror show -fields status
例dest_cluster::> snapmirror failover start -destination-path dest_svm1:/bucket/test-bucket-mirror