CIFSサーバでダイナミックアクセス制御と集約型アクセスポリシーを使用する際の考慮事項
CIFS サーバ上のファイルとフォルダを保護するために Dynamic Access Control ( DAC ;ダイナミックアクセス制御)と集約型アクセスポリシーを使用する際は、一定の考慮事項に注意する必要があります。
ポリシールール「環境 domain\administrator user 」の場合、 root に対して NFS アクセスが拒否されることがあります
特定の状況では、 root ユーザがアクセスしようとしているデータに集約型アクセスポリシーセキュリティが適用されていると、 root に対して NFS アクセスが拒否されることがあります。問題は、集約型アクセスポリシーに domain\administrator に適用されるルールが含まれており、 root アカウントが domain\administrator アカウントにマッピングされている場合に実行されます。
domain\administrator ユーザにルールを適用する代わりに、 domain\administrators グループなど、管理者権限を持つグループにルールを適用してください。これにより、 root を domain\administrator アカウントにマッピングしても、 root はこの問題の影響を受けなくなります。
適用された集約型アクセスポリシーがActive Directoryに見つからないと、CIFSサーバのBUILTIN\Administratorsグループにリソースへのアクセスが許可されます
CIFS サーバに格納されたリソースに集約型アクセスポリシーが適用されている場合に、 CIFS サーバが集約型アクセスポリシーの SID を使用して Active Directory から情報を取得しようとしても、 SID が Active Directory 内の既存の集約型アクセスポリシーの SID と一致しないことがあります。このような場合、 CIFS サーバはそのリソースにローカルのデフォルトのリカバリポリシーを適用します。
ローカルのデフォルトのリカバリポリシーでは、 CIFS サーバの BUILTIN\Administrators グループにそのリソースへのアクセスが許可されます。