受信トラフィックのONTAP SMB暗号化の有効化または無効化
受信 SMB トラフィックに SMB 暗号化を必須にする場合は、 CIFS サーバ上または共有レベルで有効にすることができます。デフォルトでは、 SMB 暗号化は必須ではありません。
CIFS サーバ上で SMB 暗号化を有効にすることができます。この場合、 CIFS サーバ上のすべての共有が環境によって暗号化されます。CIFS サーバ上のすべての共有で SMB 暗号化要求を有効にしない場合、または受信 SMB トラフィックの SMB 暗号化要求を共有ごとに有効にする場合は、 CIFS サーバ上で SMB 暗号化要求を無効にすることができます。
Storage Virtual Machine(SVM)ディザスタリカバリ関係をセットアップするときにコマンドのオプション `snapmirror create`で選択した値 `-identity-preserve`によって、デスティネーションSVMにレプリケートされる設定の詳細が決まります。
このオプションを(ID保持)に `true`設定する `-identity-preserve`と、SMB暗号化のセキュリティ設定がデスティネーションにレプリケートされます。
このオプションを(非ID保持)に `false`設定する `-identity-preserve`と、SMB暗号化のセキュリティ設定はデスティネーションにレプリケートされません。この場合、デスティネーションのCIFSサーバセキュリティ設定はデフォルト値に設定されます。ソース SVM で SMB 暗号化を有効にしている場合は、デスティネーションで CIFS サーバの SMB 暗号化を手動で有効にする必要があります。
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次のいずれかを実行します。
CIFSサーバでの受信SMBトラフィックのSMB暗号化要求の設定 入力するコマンド 有効
vserver cifs security modify -vserver vserver_name -is-smb-encryption-required true
無効にする
vserver cifs security modify -vserver vserver_name -is-smb-encryption-required false
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CIFSサーバでのSMB暗号化要求が必要に応じて有効または無効になっていることを確認します。
vserver cifs security show -vserver vserver_name -fields is-smb-encryption-required
`is-smb-encryption-required`フィールドには、CIFSサーバでSMB暗号化要求が有効になっているかどうかと、SMB暗号化要求が無効になっているかどうか `false`が表示されます `true`。
次の例では、SVM vs1のCIFSサーバの受信SMBトラフィックのSMB暗号化要求を有効にします。
cluster1::> vserver cifs security modify -vserver vs1 -is-smb-encryption-required true cluster1::> vserver cifs security show -vserver vs1 -fields is-smb-encryption-required vserver is-smb-encryption-required -------- ------------------------- vs1 true